にわかから始まる趣味のススメ

にわかに“面白かった”ことを写真とともにお届けしていきます。

モチーフとスケールがベストマッチしている魅惑の車模型「ズベズダ 1/43 UAZ」

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最近車模型が面白くてちょこちょこ作ってます。

車模型に触れて思ったのは、その車の素性を知らなかったとしても見た目が琴線に触れれば容易に制作意欲へ直結するんだな、ということ。他のジャンルだったら、形よりもそのバックボーンから魅力を探ったり気づかされたりすることが多いと思います。RX-78-2、ティーガー1、零戦戦艦大和といったそのジャンルの看板的モチーフキットを見てもそうですよね。

 

もちろん車にもそういう要素がないわけじゃないんですけど、じゃあ車キットの代表格といえば? って聞かれても明確な答えって無いんですよね。それはおそらく他のジャンルに比べて身近なものがモチーフになっているから。自家用車、散歩中やテレビで見かけた車、好きな人が乗っている車など、個々のさまざまな事情による好みがそのまま制作意欲の琴線に直結しやすいんです。

 

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今回作ったこの車もそういうところでまんまと制作意欲を掻き立てられたわけで。

ズベズダからリリースされているUAZ(ワズ)という車です。なんだか可愛くないですか?

 

フォルクスワーゲン タイプIIを彷彿させる風貌。

調べたらロシアの車で日本でいうハイエースみたいな使われ方をしているみたいです。実車は日本でも手に入れられないこともないみたいですが、スペックの割に高いみたい。

この出で立ちでミニカーのメインスケールである1/43というマッチしたキット仕様にすっかり心奪われてしまい、先日の週末かけてサクッと完成させてしまいました。

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▲横開けパッケージ、嫌いです

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▲星形の変わったランナー。可愛い。車輪は5個付いてますけど5輪タイプではないです。一つはスペアタイア。組んだら見えなくなります
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▲かつては海外キットなりの出来だったズベズダのキット。最近はどれも良いみたいですよ。ディテールは細かくもしっかりしています。パーツ数は1/43なりのボリュームといったところ

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▲とりあえずシャシーを組んじゃいます

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▲足周りは1パーツ。1/43ですが繊細

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▲スペアタイヤはシャシーの裏側へ。普通にしてたら全く見えないですね。それにしても写真にするとスケール感がわからなくなるくらいのディテール感

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シャシーが完成。あっという間

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シャシーに外装を箱組みしていくので先に塗装を済ませておく必要があります。とりあえず塗料の食いつきや明るいグレー系の色を乗せるために溶きパテをザッと筆塗り

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▲内装の情報がいまいちわからないので適当に塗装。どうせ大して見えないし

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▲ただし、ハンドルなどの運転席周りはちょっと塗り分け。一番目立つところなので、そこさえちゃんとしてる感出しとけばちゃんとしてる感じに見えます

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▲ボディの内側も忘れず塗装。今回はパッケージみたいな黄色系にするので黄色を塗っておく。時間かけても大して見えないのでとりあえず塗っておくくらいのモチベで取り組む

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▲とりあえずここまできたらボディを貼り付けます

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▲ボディ外側の塗装。これも筆塗りで。今回塗装する黄色系の塗料は隠蔽力が低いので下地に発色が大きく影響します。なので、明るくしたいところには白を奥まったところは少しトーンを落とした白グレーを塗装。で、ダメージ受けそうな下側は成型色のグレーを活かして塗らないパターン

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▲なんとなく良さそうな色だったのでバーチャロンカラーのビビッドオレンジで

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▲色の濁りが顕著に出ちゃうので、梅皿をいくつか綺麗に掃除。普段は容赦無くそのまま使って、徐々に濁っていく色も活用して塗装しています

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▲各所の色分けもしてひとまずこんな感じ。雰囲気仕上げなので筆ムラとかはあってOK。カーモデルみたいな仕上げは筆塗りだと絶対無理なのでエアブラシを使いましょう

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▲窓枠を塗り分け。フリーハンドでも全然いけます。はみ出したら爪楊枝でオラオラすればOK!

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▲取り付けの際に左右で窓枠の幅が違うことが判明。結構この車芸コマじゃん…。こういうことを知ることができるのがスケールモデルの面白いところ

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デカールを貼って半ツヤコート。アウトラインがシャープなデカールが貼られると全体的に締まって不思議と筆ムラが目立たなくなる…ってバラすと目立つんだけど

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▲ハンドル塗り分けしておいて正解だったねアングル

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汚しを入れたら完成!

GSIクレオスウェザリングカラーを薄めに溶いたものとタミヤウェザリングマスターとの組み合わせですね。全体に塗らずに汚したいところだけに使って、風合い良くするイメージで仕上げました。

 

車模型に筆塗りというのは実車がそうじゃないので基本的にはやらないことではあるんですけど、仕上げ方と車種選びによっては全然通用する楽しみ方です。

pe110.hatenablog.com

 ▲前回は1/24 ポルシェ911をボロボロ仕上げにしてみました

 

今回のUAZはまさにうってつけのキットでした。小さいのでリカバリーも効きやすいですしあっという間に完成します。今回も完成までおよそ2日といったところでした。

KAモデルのマツダ K360みたいなレトロカーも良さそうですね。作ってみたい。

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▲1/43くらいのサイズになってくると身近な小物との組み合わせでも絵になりやすいから面白いですね

 

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“定番”の凄みを体感できる一足。レッドウィング 101 ポストマン。

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不要不急の外出自粛の煽りを受けて(?)靴ケア用品を買おうとネットを徘徊していた時、ふと頭をよぎるヤフオクのウォッチリスト。

締め切り間際の待ちの状態という最も心に隙が生まれやすいときというのもあって、買い物ついでに勢いで買ってしまいました。

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はい、レッドウィング不動の定番短靴モデル「101 ポストマン」です。

 

かれこれレッドウィングだけで7足、トリッカーズとローリングダブトリオを合わせると計9足の革靴を所有していますが、短靴はこれが初めて。

 

去年の夏前頃から短靴は欲しいと思っていました。当初は買うならトリッカーズのバートン、厳密には短靴じゃないけど、ローリングダブトリオのコペン、レッドウィングであればmil-1かなぁと漠然と考えていて、ヤフオクをメインに出会いを待つ日々を送っていたんです。

 

その間にハンツマンやらフラットボックスやらモールトンやらアンジェラやら買ってましたが…はっきり言って買いすぎっすね(笑)。
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 ▲過去ブログはこちら

 

4足を経て、結局買ったのがさっき挙げたラインナップのどれでもなくポストマン。

www.redwingonlinestore.jp

ポストマンについては上のサイトに詳しく掲載されているのでぜひ参照にしていただきたいのですが、名前のごとく郵便配達員が履いていたモデルで、レッドウィングの短靴シリーズでは最も“定番”なモデル。

当初は地味に思えて全く興味もなかったんですが、去年の夏以降、靴などを経て服飾への興味が強くなってそれ関係に詳しい友達と話をしたり、youtubeで「アニ散歩」を見まくったりして趣味嗜好が変化。

www.youtube.com

▲面白いのでぜひ見て欲しい! もっと評価されてもいい番組です

あと、これまでの人生で“定番”ってものを選んでこなかったっていう経験もポストマンを購入する後押しになったところもありました。

 

エアマックスが流行ってた時には安いニューバランスとかを履いていたり、ギターを買うとなればヤマハではなくタカミネを買ってみたり(結局のちにヤマハも購入)、大学でバンドやった時に買ったエレキギターミュージックマンリッケンバッカーデューセンバーグ。いまだにレスポールストラトどっちか買っとけばよかったってたまに思います。使う機会があるわけじゃ無いけれど。

 

カメラもニコンキヤノンではなくてリコーだったし、レッドウィングだって、最初の一足はABCマートモデルの9105だったっけ? これはヤフオクで安かったっていうのもチョイスの理由でもあります。

 

そうやって、人と被りたく無いとかオンリーワンを狙いたい(?)っていう気持ちからちょっと外したものを選んできた人生だったんですが、“定番”と呼ばれるものにはそうなるに値する魅力があるということにようやく気づき、最初の短靴を買うならまずはポストマンだな、と購入に至ったというわけです。

 

ポストマンの所感

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▲ザ・短靴。無駄なものは一切そぎ落とされたようなフォーマルスタイル。軍用などのサービスシューズが基というのも頷けます

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▲一度履いただけの新古品を選んだので価格は安めでした。新品もレッドウィングの中ではリーズナブルな方。つま先に若干のシワはあったものの、インソールに凹みはなく、ソールの削れもほとんどわからないくらいだったので間違い無いでしょう

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▲自分視点である上からのアングルだと横からのアングルよりもつま先がシャープに見えてドレッシー感が強くなるのが印象的

先日履き下ろしついでに近所のスーパーまで歩いてみたらこれがもうビックリで。

めちゃくちゃ歩きやすいんです。「これスニーカーじゃん!」って言っても大げさじゃないくらい。8足所有している中でダントツですね。

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こんな成りしておきながらソールはつま先とカカトが分離していないタイプ。これがかなりのクッション性を有していて、革靴特有の地面からの振動を逃がしきれていない感じがないんです。白い一枚タイプのクレープソールもクッション性が売りだったりしますが、別次元です。

 

またこのソールの形状はカジュアル要素も与えてくれていて、スーツなどのフォーマルスタイルだけでなくジーンズやチノパンなどのカジュアルルックにも合わせやすい。

カジュアルな服装を足元で締めるみたいな合わせに大いに活躍してくれそうです。

 

履き下ろし用プレメンテ

革靴買った時には必ず行っていることですね。内容はほぼ一緒です。

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▲靴紐を取ります。ポストマンの靴紐、布の平紐でちょっと安っぽい印象。ロウ引きの平紐に変えてもいいかも…

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▲ベロが分かれているタイプ。埃がたまらなくていいですね。短いのが特徴的

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▲ベロの裏にはラベルが付いてます

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▲何は無くともシューツリー(シューキーパー)を入れます。専用のものあればそっちのほうがいいんだろうけど、ケア用とか2、3日の間入れておく程度であればなんでもいいです。持ってないよりマシ

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▲革が張って手を入れやすくなります。ここから本格スタート

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馬下ブラシでホコリ落とし

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▲今回は固く絞った綺麗な濡れ雑巾で全体を拭きあげます。やったりやらなかったりするんですが、「アニ散歩」に出ていた有楽町の靴磨きの人がやっていたので今後は毎回やろうと思います

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▲濡れた雑巾で拭うのは表面の汚れを取るためと革に若干水分を補給するため。これだけでちょっとツヤが戻った気がします

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▲クリーナーで古い靴クリームや汚れを落とします

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▲プレメンテでは毎回デリケートクリームを一回挟むんですが、高級靴クリームの定番「クレム1925」を導入したのでいきなり使ってみることに

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▲クレム 1925は栄養分も高く浸透力も高く伸びもいいのでサッと満遍なく塗ることができました

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▲豚毛ブラシで靴クリームの栄養分を革に押し込むとともに表面を磨いていきます

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▲豚毛ブラシの後は布で磨き上げ、僕は馬毛ブラシで軽く仕上げを行っています
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▲購入直後(左)、ケア後(右)。ツヤ感がアップしました

脱ぎ履きしやすい短靴でしかも歩きやすいとなると、今後ヘビロテ待った無しな1足になりそうです。自由に外出できる日が今から待ち遠しい…。

 

また期間が空いたら経年変化の具合と所感をお届けしていきます!

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今さら買った「田中みな実写真集」で学ぶことが多かった話

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先日、田中みな実さんの写真集を買いまして。

 

魔が差した…っていったらあれなんですけど、正直田中みな実さんのファンでもないですし(好きは好きだけど)、これまで写真集なんて一回も買ったことがなかったのに、本当たまたま。タイミング?

職場の近所のミニストップの本棚に刺さってたんですよ。それを見て「あ、田中みな実の写真集だ」ってなり、売れている本だというのも知っているし、値段を見たら2000円しない。これは勉強も兼ねて買いなのでは? …と、購入に至ったんですね。

 

職場から帰る直前に試しにパラっと見たら、内容がなかなかにすごくて結局終電ギリまで読みふけるという。

 

まずページ数が多い。他をあんまり知らないですけど、ボリュームある方だと思います。

そして想像以上に際どいです。元TBSのエース女子アナなのにここまでしてるんだって感心しちゃいました。

巻末には自分の両親を相手にした斬新な座談会も収録されていて、僕みたいにちょっと気になっていた人であっても充分に楽しめる写真集でした。

 

何より掲載写真がどれも魅力的で。ただただ綺麗に撮ってるだけじゃなく、陰影強めで肌の質感も結構見せてる感じで、生っぽい? 距離を近く感じられる空気感?

こういう写真を撮ったことがないので批評なんてできないんですけど、なんでこういう風に撮れるのか全く理解できないスゴみを感じて、最初は田中みな実さんから入ったのに、読み終わったらカメラマンさんの方に俄然興味が出てきました。

 

伊藤彰紀さん。超有名なカメラマンさんだとか。全然知らなかったですが(笑)、ちょっと今度からどこかで名前を見かけたら意識しちゃいますよね。写真だけで撮影者のことが気になったのはこの人が初めてかもしれません。

 

作品はもちろんですけど、それを手がけた製作者サイドにも目が向くと、そのジャンルについて見聞が広がりますよね。

 

僕のフィールドでもある模型シーンでも、モデラーさんの作品だけでなくモデラーさん自身にも目が向くと、その人が作品に行っていることについて深く知りたくなってくるし、別の作品の時に違う工程を踏んでいたら、こういう時にはこうした方がいいのか、とか自分の引き出しは増えるし、全然違うジャンルのキットで全く同じ工程を踏んでいたとして、同じ方法でここまでできることを知ることができますよね。

 

それだけでも楽しみが広がると思うんです。僕もモデラーさんを意識したのは遅かったですけど、意識してからはただすげぇって思ってたことが、なんでこんなすごいことができるんだろうって、感想のベクトルがちょっと変わりました。

 

そのためには、そう思ってもらえるための“結果”が結局必要にはなってくるんですけど。
模型誌でいうなら、モデラーの作品と何よりそれを良く見せるための編集者の腕ですよね。

 

幸い僕がお願いしているモデラーさんの腕は確かなので、僕が頑張るだけなんですよねぇ…。

とんだブーメラン。田中みな実写真集、ホント勉強になりました(笑)。

 

 

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