シグマの渾身のコンデジシリーズ、あなたは体感したことはあるか?
リリースされて随分立つので、このカメラを知っている人は多いとは思いますが、使ったことがある人はどれだけいらっしゃるんでしょうか。
言わずと知れたサードパーティーレンズメーカー「シグマ」のデジタルカメラ
「dp Quattro」シリーズの一台で、広角レンズおよそ21mmを備えた
「dp0 Quattro」です。
色々と曰く付きのカメラですが、使う機会があったので今更ながら
私感なレビューをお届けしようかと思います。
「dp Quattro」とはどんなカメラなのか?
ざっくり説明すると、通常のデジカメのセンサーはRGBの素子がズラッと
並んでいるんですが、このカメラはRとGとBそれぞれのセンサーを重ねた
特殊なセンサーを積んでいるんです。
つまり、通常のカメラだとRGBそれぞれ30%しか光を取り込んでくれないところ、
このセンサーであれば100%取り込んでくれて、ダイナミックレンジが広く、
バッキバキな超高精細な写真が撮れちゃうんです。
しかもセンサーサイズはAPS-C。
このスペックを備えておきながらレンズ固定式のいわゆる
「コンデジ」っていうのも魅力的ですよね。
もちろん固定式の専用設計レンズなので写りも抜群。
なんだかすごいカメラに思えてきますよね。
そのほかの詳しいスペックはシグマの公式サイトを参照してください。
「Quattro」の前は「Merrill」というシリーズで展開されていて、
こっちは「Quattro」よりもコンパクトでもっと尖った写真が撮れました。
そんな「Quattro」ですが一つ問題があって
とにかく使いづらいんです…!
はっきり言って変な形ですよね(笑)。見た目からしてひと筋縄ではいかない 風貌。
変な形は使ってみると意外としっくりきたりしたんでまあ良いとして、
それ以外が結構問題で、
- 背面液晶が荒くてちゃんと写っているのか超不安。
- 電池の消費が激しい
- 撮影後の読み込みが長すぎる
この3点が特筆してヤバイです。
特に背面液晶は、荒いだけじゃなくて光が当たると全然見えなくなるんです。
それをシグマも分かっているからか、背面液晶用のルーペなるものを
用意しています。
変な形に拍車がかかりますが、正直これがないとまともに写真が撮れません(笑)。
ちなみにホントにただのルーペなので、覗くと拡大された
よりジャギジャギな背面液晶が見えます。もう構図を決めるだけですね。
電池は目に見えて減っていきます。
4、5カット撮っただけでもう減りはじめるので、予備の電池がないと
ホントドキドキします。
ちなみに電池はデフォで2個用意されています(笑)
そんな普通のカメラに慣れている人からすると面食らうようなカメラなんですが、
愛好家から言わせれば、電池はたくさん持っていけばいいし、
読み込みの長さはそういうものだと割り切ればいい、
「Merril」の頃に比べれば全然マシなんだとか(「Merril」はもっと凄かったそう)。
実際使ってみるとカメラ特有のヤバさにヘキヘキするのははっきり言って最初だけ。
出てくる絵を見たらそんなこと全く気にならなくなっちゃいました。
まさに想像を超えた描写力。
どんなに平凡な構図でも、特別な一枚へと一変させてくれる魔法が
「dp Quattro」には備わっているんです。
一発で心を掴まれてしまいました…。
最近カメラライフにマンネリを感じている人には、この「dp Quattro」は
はっきり言ってオススメです。