2019年、桜を撮る(SIGMA dp0 Quattoro編)
これまでのブログで「春らしくなってきた」とか「暖かくなってきた」とか言ってたのが恥ずかしいくらいに寒いんですが…。
猛暑も困るけど、こういう寒暖差が強い気候も困りますよねぇ…。
東京は桜がほぼ散ってしまいましたが、桜ブログ第2弾。
前回はマイクロフォーサーズ、今回はセンサーでいえばAPS-Cですが、そんなことよりもとにかく特殊な、シグマが誇るコンパクト(?)デジタルカメラ「dp0 Quattoro」で撮った桜です。
dp0については過去にも書きましたのでよろしければぜひ。
フォビオンと呼ばれる特殊なセンサーを搭載したとにかく高画質さを追求したカメラシリーズです。そのため、高画質なこと以外は結構(いやかなり?)微妙という特化型なのが特徴です。
正直、ブログだと高画質感はわかりづらいですね(笑)。
とにかくこのQuattoro、めちゃめちゃ写真が撮りづらいんです。
操作性がというよりも、そもそもどこにピントが合っているのかがよくわからないんですよ。
それが明るい場所だとより顕著で、画面に光が反射してもはや真っ暗状態。
そのために、背面液晶用のドデカいルーペがあるんですが(一番最初の写真の後ろ側についているやつ)、それを装着すると見やすくはなるものの、いわゆる拡大鏡なので、粗めの液晶がさらに荒く見えて結局どこにピントが合っているのかよく分からないという…。
あと、dp0という換算20mmの超広角な焦点距離が難しさをさらに高めてくれて、まあハマらないとなんだか微妙な感じに見えちゃいます。
また、色合いが独特なのも難儀な要因の一つ。
左はRAWから設定そのままで現像したもの。真ん中はシグマ専用ソフト内蔵のオート1クリックで現像したもの。そして右は自分なりに調整したものです。
設定そのままは結構緑が強めで彩度が落ち着いたくすんだ感じ。
オートは空の露出に合わせられたのかちょっと暗く、あとやっぱり緑が強い。
それを受けて、緑っぽさを極力消して抜けをよくしたのが自分なりの現像という感じなんですけど、それでもまだ違和感あるかなぁ…という感想です。
こうして色合いも独特で、自分の気に入った感じであったり、狙った雰囲気にすることがとっても難しいです。正直、今だに調整の塩梅がよくわかっていません(笑)。
それにソフトが妙に重いので(それでも随分マシになったとか)、頑張って追い込むのにも限界があります。気持ちがついていかなくなったり…。
モノクロ専用として使っている人が多いのも頷けます。
とまあつらつらとdisりましたが(笑)それでもやっぱりこのQuattoroで写真が撮りたくなるんですよね。
これほどの高画質感は唯一無二ですし、ピントが合っているんだか合っていないんだか分からずPCを通さないと撮影の結果が明確に分からない感じも、フィルムカメラで写真を撮った時のようなドキドキ感が味わえます。
不便なのって、なんだか楽しいんですよね。
快適なのはもちろん嬉しいことなんですが、快適は時として“退屈”へと姿を変えてしまうことが多いなぁと思っています。
確率は低いかもしれないけど、成功した時は最上の結果を生み出してくれる。
Quattoroにはそう言った特別な魅力が詰まっています。
ちなみにdp0の価格はおよそ8〜9万円と、写し立つ絵とは裏腹に妙にリーズナブル。
価格帯もカメラ本体に負けず劣らず特殊です。