中判フィルムカメラの代表格「ハッセルブラッド 500C/M」と「ローライフレックス 2.8F クセノタール」。好みはどっち?
前回に引き続き中判フィルムカメラについて。
前回の記事はこちらです
中判フィルムカメラに興味を持った人であれば「ハッセルブラッド」と「ローライ」という2つのメーカーに必ずぶち当たると思います。
両メーカーのカメラとも結構しますよね…。いざ手に入れようと思ったらそれなりの覚悟が必要です。一部モデルを除いて中古しかないのもあって、チョイスの仕方もより慎重になりますしね。
ぱっと見て全然違うカメラですが、使い方はもちろん、使い心地も全くの別物。
お金がある人であれば両方買えばもちろんOKなんですが、そうはいかない人の方が多いと思うので(ちなみに私もローライフレックスはまだヒーヒーとローン支払い中)、今回は両メーカーの代表的なモデル「ハッセルブラッド 500C/M」と「ローライ ローライフレックス 2.8F クセノタール」を使って、少しでもその違いがわかるような内容をお届けし、チョイスの手助けになればいいなと思っています。
最初に言ってしまうと、どちらも楽しいカメラですよ! 私の宝物です。
両方とも触れる機会があるのならぜひ一度試してみてください。自分で使った方がどっちのカメラが自分に合っているのか、はたまた両方とも手に入れる! など、決意が固まりやすいので(笑)。
ハッセルブラッド 500CM
ハッセルブラッドを代表する中判フィルムカメラ「500C/M」です。私が持っているものはちょっと古いタイプのものになります。
500CMについてはこちらでも書いてます。
この後紹介するローライフレックスもそうですが、今回はあくまで使用感みたいな内容をお届けするので、具体的な使い方や内容は別途調べてください。いずれもファンが多いカメラなので詳しいサイトは山のようにあります。
随所から感じられるメカニカルさが「ハッセルブラッド500C/M」の魅力だと思います。
かつてはカメラマンの憧れであったカメラ。所有感は申し分なしですし、レンズ交換式であることや、使い勝手をよくするためのアクセサリーも豊富なので、実用的なカメラとも言えます。
あと、人気のカメラで現存する数も多いからなのか、比較的安価に手に入りやすいのも魅力ではないでしょうか。おそらく10万円そこそこくらいで標準レンズ付きのすぐ使える結構良い状態のものを手に入れられるのではないでしょうか。
ローライ ローライフレックス 2.8F クセノタール
“二眼レフの王様”ローライフレックスシリーズの中で最上位モデルである2.8F。それのシュナイダー製レンズのクセノタールを装備したタイプとなります。
同モデルでは、カールツァイスのプラナーを装備したものの方が有名ですね。
ローライフレックスも500C/Mに勝るとも劣らないメカニカルなカメラではあるのですが、こちらにあまり大げさに伝わるようなものにはなっていなくて、見た目通りの繊細で上品な佇まいと使い心地が魅力と言えます。
レンズ交換はできませんが、そういうカメラだと割り切ればそんなに問題ではないですし、シャッターショックが非常に少ないので、手持ち撮影のハードルも低く、使えるシチュエーションも幅広いのではないでしょうか。
ちなみにこのローライフレックス 2.8Fは大体30万円ほどという、最新一眼レフ・ミラーレス並みで非常に高価カメラ。ただほかのモデルであればもう少し安価で、10万円以下でも買えるものもあったりするので、そちらも選択肢に入れてみても良いかもしれません。
番外編:500C/Mとローライフレックス2.8Fの動作の違いについて
500C/M
ローライフレックス2.8F
それぞれのピント合わせまでの動作を比較したものなんですが、左手で本体を支え固定しつつシャッターに指を置き、右手でシャッターチャージを行いピントを合わせる500C/Mに対して、ローライフレックスはシャッターのチャージを右手、ピント合わせを左手で行うので操作感がちょっと不安定な感じがするんです。
“慣れ”と言ってしまえばそれまでなんですが、個人的には500C/Mの方が無駄がない感じがしますね。