E-M1Xで鈴鹿8耐の取材にいったら、自分の未熟さに言い訳ができなくなった話
ちょっと重めの仕事が重なって更新が滞ってしまいました。
そろそろ二ヶ月前に購入したE-M1Xの使用感なんてのをつらつら書いてみようかなと思います。
令和初の大人買いからあっという間に2カ月が経ったんだなぁ…と感慨深さを感じつつ、思っていたよりもE-M1Xを使っていないなということに気づかされてしまいました(笑)。
やっぱりああいうグリップ一体型のカメラは普段使いには向かないですよね。もっぱら同時購入したX100Fばかり(それでもそこまで使えていないですが;)。
だからといって、小型軽量のカメラが正義だとは思っていません。適材適所ですよね。
ブログにもしましたが、7月に取材へ行った鈴鹿8時間耐久ロードレースみたいな取材は、やっぱりE-M1Xのようなカメラの方がいいです。小さくて軽いカメラの方が機動性も良くなっていいとも思うのですが、多少大きくても瞬間を確実に捉えるための安心感に勝る要素はないと思います。
今年の鈴鹿8耐の取材にはもちろんE-M1Xを持ち込みました。やっぱり目玉機能である「インテリジェント被写体認識AF」の実力を試したいですし、そのシチュエーションとしては鈴鹿8耐は絶好の機会!
本チャンの写真はしっかりプロカメラマンにお任せして、合間に「インテリジェント被写体認識AF」を試してみました。
インテリジェント被写体認識AFの実力
E-M1X初搭載の「インテリジェント被写体認識AF」とは、設定した被写体に対してAIが認識・判断して被写体に対して自動的に最適なピントを追尾で合わせてくれるという優れもの。とはいえ初物なのでどれぐらいのものかと思っていたのですが、そんな心配はなんのその。ファインダーにバイクが入ってきたらすぐにピントの枠がバイクに表示されてグイグイと追尾してくれて、その前に使っていたE-M1からの進化が著しく驚きました。
もはやE-M1Xがあればどんな人でも流し撮りなんて思いのまま!
…と、大手を振って豪語したいところなのですが、やっぱりそんなに甘くはないんですよね;
先に紹介したような写真が毎回撮れるわけではありません。やっぱり数十枚撮って撮れた一枚だったりします。それはインテリジェント被写体認識AFの性能がイマイチだから?? いいえ、私の性能がイマイチなんです(笑)。
どんなにピントが追尾してくれても、どんなに強力な手ぶれ補正が効いていたとして、それを扱う人間が未熟であればやっぱり撮れる写真も撮れないんです。
オリンパスの手ぶれ補正がいかに強力だったとしても、横に動かしながら時速200kmのバイクをファインダーの中に収めるとなれば、ある程度慣れだったり、一脚などを使って縦ブレを軽減させるなどしないとカメラの範疇を超えた動きになっちゃいます。
取材後半になってようやく見られる写真が撮れ出しましたが、それまではもう真ん中に被写体を持ってくることはおろか、切れてる写真のオンパレード。もちろん手ぶれもバリバリでした。
取材に同行したプロカメラマンの写真をみたらなおさら。いたずらに縦にブレているような写真はないですし、ほとんどがしっかりファインダー内に収まっていて、取材後半の写真に至ってはファインダー内にビチビチに映ってました。
ちなみに、カメラマンのカメラはキヤノン1DX Mk2と7D Mk2。
性能としては非の打ち所のないプロ機ではあるけれど、強力な手ぶれ補正であったり、AIによるAFなどの最新の機能が盛り込まれているようなカメラではありません。
それでもきっちり写真が撮れているのは、便利な機能がない頃からの長年の経験値から最適なセッティングやアングル決め、カメラの扱い方などのスキルを持ち合わせていて、それでもダメかもしれないときのためにちゃんと一脚を持ってくるっていうケアもちゃんと行えたりするからなんですよね。
上から目線で恐縮ですが…。
手ぶれ補正や連射性能、ブラックアウトフリー、瞳AF、最近ではグローバルシャッターも望む声が挙がっていたりするんですけど、どんなにカメラの性能が上がったとしても結局それを扱う自分に進化がないと、その素晴らしい機能も有効活用できずに無駄になってしまうんだなぁ、と改めて思い知らされた鈴鹿8耐でした。
って鈴鹿8耐の反省会みたいになっちゃいましたけど、とりあえず、E-M1Xは自分の実力のなさを思い知らされるくらい、すごいカメラってことでした(笑)。
それでいてとにかく多機能なんで、もっと使いこなせるように使い込んでいきたいですね。シャッターのキレもいいですし、操作性も悪くないです。何があっても大丈夫という安心感も有り! まさにプロ機という様相です。
E-M1シリーズの後継機もしばらくでなさそうですし、マイクロフォーサーズマウントで最上の1台が欲しいという方には大手を振ってオススメできますよ!