今さら買った「田中みな実写真集」で学ぶことが多かった話
先日、田中みな実さんの写真集を買いまして。
魔が差した…っていったらあれなんですけど、正直田中みな実さんのファンでもないですし(好きは好きだけど)、これまで写真集なんて一回も買ったことがなかったのに、本当たまたま。タイミング?
職場の近所のミニストップの本棚に刺さってたんですよ。それを見て「あ、田中みな実の写真集だ」ってなり、売れている本だというのも知っているし、値段を見たら2000円しない。これは勉強も兼ねて買いなのでは? …と、購入に至ったんですね。
職場から帰る直前に試しにパラっと見たら、内容がなかなかにすごくて結局終電ギリまで読みふけるという。
まずページ数が多い。他をあんまり知らないですけど、ボリュームある方だと思います。
そして想像以上に際どいです。元TBSのエース女子アナなのにここまでしてるんだって感心しちゃいました。
巻末には自分の両親を相手にした斬新な座談会も収録されていて、僕みたいにちょっと気になっていた人であっても充分に楽しめる写真集でした。
何より掲載写真がどれも魅力的で。ただただ綺麗に撮ってるだけじゃなく、陰影強めで肌の質感も結構見せてる感じで、生っぽい? 距離を近く感じられる空気感?
こういう写真を撮ったことがないので批評なんてできないんですけど、なんでこういう風に撮れるのか全く理解できないスゴみを感じて、最初は田中みな実さんから入ったのに、読み終わったらカメラマンさんの方に俄然興味が出てきました。
伊藤彰紀さん。超有名なカメラマンさんだとか。全然知らなかったですが(笑)、ちょっと今度からどこかで名前を見かけたら意識しちゃいますよね。写真だけで撮影者のことが気になったのはこの人が初めてかもしれません。
作品はもちろんですけど、それを手がけた製作者サイドにも目が向くと、そのジャンルについて見聞が広がりますよね。
僕のフィールドでもある模型シーンでも、モデラーさんの作品だけでなくモデラーさん自身にも目が向くと、その人が作品に行っていることについて深く知りたくなってくるし、別の作品の時に違う工程を踏んでいたら、こういう時にはこうした方がいいのか、とか自分の引き出しは増えるし、全然違うジャンルのキットで全く同じ工程を踏んでいたとして、同じ方法でここまでできることを知ることができますよね。
それだけでも楽しみが広がると思うんです。僕もモデラーさんを意識したのは遅かったですけど、意識してからはただすげぇって思ってたことが、なんでこんなすごいことができるんだろうって、感想のベクトルがちょっと変わりました。
そのためには、そう思ってもらえるための“結果”が結局必要にはなってくるんですけど。
模型誌でいうなら、モデラーの作品と何よりそれを良く見せるための編集者の腕ですよね。
幸い僕がお願いしているモデラーさんの腕は確かなので、僕が頑張るだけなんですよねぇ…。
とんだブーメラン。田中みな実写真集、ホント勉強になりました(笑)。