初めてのアガベに「王妃雷神」をオススメしたいわけ
アガベの園芸品種「王妃雷神錦」です。
ここ半年で一気に植物趣味が爆発し、なお継続中なのですが、世間的にもまだまだ植物ブーム真っ只中。専門店やホームセンターの園芸コーナー、関連イベントの人の往来も激しいですね。
今のブームを牽引する多肉植物「アガベ」は、葉に付いた「鋸歯」と呼ばれるトゲトゲが厳つければ厳ついほど人気が高く、購入後はインテリアとしてその姿をいかに維持し続けるかが命題になってきます。
ただし、維持したくなるくらい形が決まっているアガベは当然値段が高い。
そのためおそらくほとんどの人がまずはそこまで形が決まっていない、比較的リーズナブルなアガベからスタートすることになります。
でもアガベって基本的に成長が遅いんです。
これまでの人生で、朝顔やさつまいもくらいの植物としか付き合ったことがない人にとって、変化も成果も無いアガベにはやきもきするし、おのずと無関心にもなっていきます。
アガベにはあまり手がかからないという触れ込みも多いですよね。
一度水をガツンとやればしばらく遣らなくて良いし、寒ささえ気をつければ基本的には放置してOK、みたいな。
間違ってはないんですけど、その“しばらく”が長期間になれば枯れますし、水遣り直後に雨が振り続ければあっという間に腐る可能性だってあります。
変化はなくても日々の管理はしないといけない、むしろ変化が少ない植物だからこそ些細な変化に気づくためにより細かくチェックしてやる必要があります。
サボテンを枯らせた経験がある人は、なんとなく心当たりがあるかもしれません。
「王妃雷神」のオススメポイント
1.変化が分かりやすい成長速度
トップ写真の「王妃雷神錦」は、僕が最初に買ったアガベです。
比較的安くて3500円ぐらい。池袋の鶴仙園さんで買いました。
王妃雷神自体、鋸歯はちょっとおとなしめで今のトレンドにはそぐわないアガベかもしれませんが、短期間でも変化が目に見えてわかるところが最大のメリット。
この期間でこれだけ厚みと密度がでてくると、今後の成長への期待値も上がりますよね。
ほかのアガベでも比較すれば実は結構変化してたりするんですけど、王妃雷神はとくにわかりやすい印象。
2.ラインナップに加えやすい要素が豊富
高騰し続けているアガベの中でも比較的安価で購入でき、アガベに力を入れている園芸店であれば大体置いてある入手性の高さもメリット。また、大きくならない品種で場所をあまり取らないため、チタノタ系の鋸歯が厳つい品種とはまた違う雰囲気のアガベをお手軽に楽しむことができます。
3.頑丈
とあるルートから半分腐っていた王妃雷神を引き取ったのですが、腐っていた葉を全部取り除いて植えたら、その後何事もなく根を出して成長してしまいました。アガベは上部な品種が多いですが、王妃雷神もその一つといえます。
水のやりすぎだけ注意?
王妃雷神は育てるのは簡単、でも綺麗に仕上げるのは難しいと良く聞きます。
水分を大目に与えると葉が肉割れを起こしてしまうんです。
写真は子株を5ヵ月育てたもの。5ヵ月でアガベらしい雰囲気になってくれるのは嬉しいんですけど、深めに肉割れを起こしてしまいました。
子株の段階では肉割れを考慮しながらしっかり水遣りをすべきだとは思うんですけど、ある程度仕上がったものは結構辛めな水遣りでも良さそうです。
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