“写真を撮る道具”だけじゃないカメラの魅力にハマる
みなさん、デジタルカメラって使ってますか?
カメラ業界をちょっと覗いてみると、「カメラ女子」(ちょっと古い)
や、再ブレークしている富士フイルムのチェキシリーズ、ニコン、キヤノンの
新型ミラーレスカメラのリリースなど、なんだか最近カメラって盛り上がって
いるのでは? と思っちゃいそうなんですが、
ほとんどの人は、持っているスマートフォンに内蔵されている
カメラ機能を使って写真を撮り、友達と共有したりTwitterやInstagramなどにアップして楽しんでいることと思います。
正直“ただ写真を撮るだけ”ならスマートフォンのカメラで充分。
写真も綺麗に見えますし、見るのもほとんどがスマホの画面のみ。
加工だってアプリを使えば簡単にできちゃいます。
わざわざデジタルカメラを持ち出すほどのことはないです。
それにカメラで写真を撮るって…なんだかガチっぽいですしね。
そんなカメラに私がハマりだしたのは今から6年前の2012年。
きっかけは仕事でした。
仕事の関係でイベントの取材などが多く、そのたびに会社の一眼レフを
借りるのがめんどくさくて、それならいっそのこと買ってしまおうと
オリンパスのミラーレスカメラ「OM-D E-M5」のレンズキットを購入したんです。
あのころって、ちょっとオールドルックなカメラが流行りはじめて
いた時期だったんですよね。
買ったE-M5がまさにそれで、かつてのオリンパスの名機「OM」のデジタル版
といっても過言ではない様相となっています(今もシリーズとして継続中)。
それがきっかけなのか、時を同じくして、会社で空前のカメラブームがなぜか起きてしまい、同僚がニコンのデジタル一眼レフを購入したんです。
E-M5でカメラを扱うことに慣れ始めていた私は妙に一眼レフが気になって
しまい、程なくして発売したばかりのニコン「Df」を購入。
かつてのフィルムカメラのような見た目に加えて操作性もアナログダイヤル
を盛り込んだりと徹底したオールドスタイル。
で、ふと…
「かつてのフィルムカメラってどんなだったんだろう…?」
って思っちゃったんです。
そこからはもうカメラ沼へ真っ逆さま(笑)。
ニコンF、OM1(なぜか3台も購入)、ライカ、中判、高級コンパクト、無数のレンズ…とにかく狂ってましたね(笑)。金銭感覚がおかしくなってもうリボ払いの嵐でした。今は随分落ち着きましたが、それでも欲しいカメラがあるとポンっと買ってしまうので、まだ後遺症が残っているようです。
カメラって100年以上も前からあって、今ではやれ5000万画素だとか、有機センサー
だとか、3万いくつ分の1のシャッタースピードだとかなんかすごい技術が盛り込まれている道具なんですが、根本としている写真を撮る仕組み、みたいなものって約100年前
から一切変わっていないんです。
それはプロ機でもスマホカメラでもそうです。
それを当時の技術の粋で可能にしているんです。
そんな当時の技術の粋の結晶ともいうべきカメラを今でも手に入れることが
できて、しかもちゃんとカメラとして使うこともできる。
しかも大して高くない!(個人差はあります)
例えば1959年に発売ニコンFという当時一世を風靡した名機なんて
3万円でそこそこの状態のものが手に入れられちゃったりするんです。
今から約60年前のアンティーク品が3万円で実用的に使えるってすごくないですか?
これがもし例えば時計とかだったらどえらいことですよね?
こうしたかつての名機を手にして実際に使ってみると、
あ〜、だから当時のみんなこのカメラに憧れて夢中になったんだなぁ…
と、歴史が自分の中にフィードバックされる感覚を楽しむこともできる
んですよね。
その後、名機を買い漁るだけに飽き足らず自家現像や
紙焼きにまで手を出してしまうんですが、その話はまたいつか(笑)。
今スマートフォンカメラの便利さに押されて、“写真を撮る道具”としては
分が悪いカメラですが(本当はそんなことないんですけどね)、
約100年培った歴史は現在のカメラにも踏襲されていて、
写真機としてだけではない魅力がたくさん詰まったアイテムです。
今後、その魅力をもっと詳細にお届けしていけたらなと思います。
ホント、カメラって面白い。
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