にわかから始まる趣味のススメ

にわかに“面白かった”ことを写真とともにお届けしていきます。

オリンパス E-M1Xは果たして本当に高いカメラなのか

ちょっと前にも取り上げたオリンパスの最新デジタルカメラ「OM-D E-M1X」について。

いよいよ正式発表されたので今一度取り上げたいと思います。

 

pe110.hatenablog.com

 

正式発表によってそのスペックが明らかになり、気になる価格も発表されました。

その価格30万強。

これには多くの人が高いという感想でしたが、果たしてそうでしょうか?

 

以下でそのスペックを確認してください。

www.olympus-imaging.jp

 

私自身オリンパスユーザーということもあるのでかなり贔屓目であることは自覚していますが、それでもこの価格は決して高くない、むしろ安いんじゃないかなと思っています。

 

1.E-M1Xはプロカメラマンに向けた“プロ機”である

この機種はE-M5シリーズやE-M1Mk2と同等のカメラではなくプロ仕様のカメラです。極端な話をすれば一般ユーザー向けに作られていないカメラなんです。その証拠に、一般仕様には必要ないほどに防塵防滴やセンサーのゴミへのケアを強化したり(元々充分すぎるほどの性能ですが)、画像処理エンジンを2基も積むなんてキヤノンのプロ機「1DX」シリーズくらいのもの。縦位置グリップ一体型という姿もまさに、という感じですよね。

 

いつ、いかなる時もきちんとした写真が撮れるという絶対的な“信頼性”が求められるのがプロ機。防塵防滴・ダストリダクション機能の強化はまさにそのためのもので、縦位置グリップを別体にしなかったところも、不具合の要素を排除した結果でしょう。別体だと接続部分に何かあれば使うことができなくなってしまう可能性がありますし、接続部分から何かよくない要素を拾う可能性も出てきます。

 

シャッターの耐久力を名言しているところもプロユースを意識しているところ。また、電池の保ちや電力供給の部分を強化しているところもそうですね。プロがミラーレス機をなかなか採用しないのは、カメラ自体の性能などではなく、電池の保ちが悪いところがかなり大きいと言われています(私の周りのプロカメラマンもそうでした)。

 

また、堅牢性を高めるためにおそらく作りもこれまでにないものになっていることでしょう。目立たない部分ですが、一般的にプロ機は他の機種に比べてかなりコストをかけて製造されています。

 

そんなプロ機は他社だと新品でおよそ70万円。それをE-M1Xは30万円強という価格で実現していると考えればそれだけでかなり割安だと思いませんか?

 

2.圧倒的に盛り込まれた機能

世間でなぜかやたらと求められている瞳AFはもちろん、追尾AFにAIを搭載してきました。被写体に応じて測距点を変えながら追っていくというものですね。実際に使い物になるのかはこれからでしょうが、プロユーザーを対象とした新機能を盛り込んできたり、またオリンパスのカメラの真骨頂である手ぶれ補正もさらにレベルを上げてきました。レンズ側の手ぶれ補正との合わせ技で7.5段分は前代未聞のスペックです。静物であれば、三脚を使うことなく撮影を行える可能性が非常に高まりました。

 

その他にもことごとく今のミラーレス機に必要とされる機能が盛り込まれています。詳しくは特設サイトをご参照ください。

 

3.センサーサイズのアドバンテージは無い

高いとされる理由として「マイクロフォーサーズなのに…」というのが付きまとっていますが、そうでしょうか? E-M1Mk2の時点で新品で20万円ほどの値段になっていてエントリーのフルサイズ機並みでしたし、ニコンキヤノン、そしてこれからパナソニックがフルサイズに参入して、マイクロフォーサーズは実質オリンパスのみ(パナソニックも今後続けていくそうですが)と、フルサイズ機よりもマイクロフォーサーズの方がその特徴を活かせる状況にあります。

センサーサイズの物理的なアドバンテージは確かにあります。マイクロフォーサーズはフルサイズに比べてボケにくく、高感度性能も高いとは言えません。

その代わり被写界深度は稼げるし、何よりシステムは小さくまとまっています。

 

システムが小さいこともまた物理的なアドバンテージと言えます。

ソニーニコンキヤノン、いずれもボディはそれなりのサイズにまとまっていますがレンズはフルサイズ一眼レフ並みのサイズで、現状はバランスがいいとは言えません。

 マイクロフォーサーズはボディサイズに見合ったレンズを高い描写力のままに実現しています。

 

E-M1Xのサイズが大きいという話もありますが、それはプロ機として堅牢性を高めた結果で、それでいてもサイズは一眼レフのプロ機と比べて圧倒的に小さいですし、バッテリーグリップ付きのミラーレスフラッグシップ機と比べてもレンズ込みで比べれば小さいでしょう。

 

そもそもカメラ本体が小さいすぎることが必ずしも良い訳では無いんですよね。

特にプロ機というカテゴリーにおいては、サイズが小さいとクライアントが不安に思う場合があったりします。かつてフィルムカメラからデジタルカメラに置き換わった時はカメラのサイズが大きくなりました。これからは逆にカメラが小さくなっていくのですが、カメラに対してどういった価値観になっていくのか楽しみです。

 

 

長々と綴りましたが、少しE-M1Xに対しての考え方が変わったでしょうか。

まだ発売前なので、あとは実機を触ってみて評価は変わっていくことでしょう。私もそうですね。

 

ひとまず2月22日の発売日まで楽しみに待ちましょう!

 

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