にわかから始まる趣味のススメ

にわかに“面白かった”ことを写真とともにお届けしていきます。

カメラの価値とは? 試用期間約1ヶ月の富士フイルム「X100F」とともに考える。

フルオートでお試し使いだけでなく、ちょっと踏み込んだ使い方ができたのでちょっとだけ「X100F」のレビューをば。

 

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▲近所の神社にて。あてもなくカメラを扱う時はいつもココ。なんか絵馬って撮っちゃいますよね?

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▲フィルムシミュレーションは「プロビア」。たくさんあるんですけど、一番スタンダードなものを使って雰囲気を感じ取っている最中ですね

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▲変なホテルにて。なんだかとってもサイバーな場所ですが紛れもなくビジネスホテル。本当に

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▲本当にビジネスホテルなんです…って言っても信じてもらえなさそうな写真ですよね。浜松にあるんですけど、結構有名らしい。こんな感じなのにロビーにはドリンクバーという所帯染みたサービスがあるから面白いです。サービスの振り幅(笑)

 

無性に写真を撮る気にさせる極々平凡なカメラ。

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現状の印象としてはそんな感じ。

 

デジタルカメラとしては平凡です。いや、現時点で現役で売られているものと比べると劣っているかもしれません。

 

AFが極めて遅い

X100Tを使っている人から「ウィンウィンいって遅いですよ」とは聞いていましたが、まさか最新機種で未だに高値をつけている「F」でもそうだとは…。

レスポンスも悪いんです。瞬時にAFのポイントを変えて半押ししてもなかなか反応しなかったり。瞬間を切り取るような写真の時には発狂しそうです。

 

「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」がわからなさすぎる

X100シリーズ最大の特徴である、光学ファインダーと電子ビューファインダーを併せ持つ「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」、これが非常にわかりづらいというか、こんな特殊なファインダーをしているのに、説明書に詳しい解説が書かれていないんですよね。

 

一眼レフと違ってレンズとファインダーでは見え方にズレ(パララックス)があって、それを補うために、どれだけズレているのかその撮像範囲を表した罫線がファインダーに出るのですが、それを見越していざ撮影してみても思ってた感じとなんか違うように映るんです。

 

これには買う前からずっと違和感があって(じゃあなんで買ったのか)、買って使ってみて説明書を読んでもなかなか解決できず。

 

で、ふとしたことで解決します。それはAF位置。

 

1.まず光学ファインダーでアングルを決めます。

2.半押しをしてAFでピントを合わせます。

3.半押しと同時にパララックス補正の枠が出て、それに合わせてセンターで合わせていたAFのポイントがパララックスの枠とともに少しズレます。

4.パララックスの枠に撮りたい撮像範囲を入れ込むために、当初合わせていたピント位置にズラします。

↑ここが罠!

 

つまり、最初に合わせようとしたところにピント位置を戻したところでそこにピントはあっていなくて、ピントが合っている位置はパララックスの枠が出たと同時に移動したAFポイントだったんですね。

 

だから、本来の手順としては、

1.まず光学ファインダーでアングルを決めます。

光学ファインダーで超ざっくり撮りたい範囲を決めます。

2.半押しをしてAFでピントを合わせます。

半押しすることで撮像範囲とピント位置がわかります。

3.半押しと同時にパララックス補正の枠が出て、それに合わせてセンターで合わせていたAFのポイントがパララックスの枠とともに少しズレます。

4.パララックスの枠に撮りたい撮像範囲を入れ込むために、当初合わせていたピント位置にズラします。

撮像範囲がわかったのでその予測のもとにカメラをズラしながら改めて半押しし、自分の合わせたいところにピント位置が来れば撮影OK

 

結局、パララックス補正による範囲が出た後でアングルを変えても、そこからさらにパララックスが起こるので、意図した写真が撮れるわけがないんですね。

加えてピントもズレるから尚更。

 

奥行きのあるものを近距離で撮影することでようやく気づいたことでした。

 

ちなみに最速かつ最大の解決方法としては、ハイブリッド〜を使わず、EVFモードにすることというのは最初から知っていたものの、せっかくのアイデンティティーですしね…。意地でも使いたかったし、今後もそうしていく予定。

 

デメリット(?)すらもプラスに変えているカメラコンセプト

とはいえ、X100Fってカメラはそういうことでその真価を問われるカメラではないんですよね。

X100Fの真価は間違いなく写真を撮る作法を楽しめるところにあると思います。

 

もちろんフルオートやメイン・リアダイヤルによる制御も兼ね備えてはいます。

 

でもやっぱり、軍艦部やレンズの付け根に備えられているダイヤルをカチカチと動かして露出を測り、パララックスの枠を予測しながら画角を決めてシャッターを切るという、古き良きカメラの作法を楽しみたくなるんです。

 

こうした作法の中で色々考えることでより写真を撮ることに向き合えるし、APS-Cセンサーによって画質もよく、固定の単焦点レンズによってなんだか雰囲気のいい絵が撮れたりと結果もついてきてくれるから、なおのこと写真撮影を夢中にさせてくれます。

 

ニコンの「Df」というカメラもそういうカメラで、今も密かな人気がありますが、Dfに比べるとX100Fは小さいのでもっと気軽に持ち出す気にさせてくれますし、デザインも良くて質感も高いので所有していても苦にならないところも特筆ポイントでしょう。

 

 

高画素&多機能&小型化が次々と乱立されているデジタルカメラ界隈。

そんな中でも、ある意味逆行しているといってもいいX100Fがいまだに支持されて新品が販売されている現状からも、カメラの価値というのはそういうことだけではないことを思い知らせてくれます。

 

まだ使い込んでいないですが、X100Fはとてもいいカメラです! 

後継機の噂がありますが、大きな変更点がない限りはしばらくFを使い続けようかと思います。

 

後継機が出たとしても今のコンセプトが変わることがないことを切に願いたいですね。

 

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