植田正治写真美術館の話
ちょっとした世間話の中で「植田正治写真美術館」の話題が出たので
今日はそのことについて。
私の故郷は日本で一番人口の少ない県で知られる「鳥取県」。
冷たい人間と思われるかもしれませんが、正直故郷に愛着がありません。
以前ノリで東京から鳥取までバイクで帰ったことがあって、いい機会だったので、鳥取をバイクで走っていたんです。
その時期はちょうど写真やカメラへの興味を持ち始めていた頃だったので、「そういえば、植田正治って写真家の記念館みたいなのがあるんだけ?」
とふと思いつき、一路大山方面へ。
山道のワインディングを楽しんだら程なく到着。
するとそこには、大山の麓、畑が広がる土地にはそぐわない近代的な建物が建っていて、その異空間な雰囲気に、
なんだかすごいところに来てしまったと思ったと同時に、鳥取にこんなところがあったのか…というちょっとした感動を覚えたことを記憶しています。
館内には植田正治さんのシチュエーションを決め込んだ写真作品の数々や使用されていたカメラが展示されているなど見どころのある内容。
でも何よりすごかったのは、建物の一部が超巨大なカメラになっていて、レンズは美しい伯耆富士・大山をずっと写しているというシチュエーション。
365日、天気の変わりやすい山陰という地で、刻一刻と表情を変える大山の様子を捉え続けているだけの空間を記念館の敷地に設けたというコンセプトに、亡くなられてもなお植田正治さんを写真家として生かしているように感じて、
植田正治という写真家のことは福山雅治と親交があったんだっけ? くらいでよく知りませんでしたけど、あ〜…この人は偉大な人だったんだなぁ…という尊敬の念を抱いたのでした。
今も鳥取に愛着はないですが、鳥取に行ってみたいと思っている奇特な人には必ずオススメしたい場所。
植田正治さんに興味がなかったとしても、いい意味で異空間なこのエリアは充分に楽しめるはずです。
この時以来行けていないので、今年こそはバイクで鳥取に帰って、ツーリングがてら訪れてみようかなと思っています。
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