私がオリンパスのカメラを使うわけ
先日デジタルカメラの選び方的な記事を書いたのですが漠然とした内容だったので、
もう少し具体的に、私がなぜこのカメラを使っているのかを綴ろうかなと思います。
私はデジタルカメラはニコンとオリンパスを使っていて(シグマは借り物)、メインはどちらかといえばオリンパスOM-D E-M1です。
なぜならE-M1は自分にとって非の打ち所がないカメラだから…
では決してありません。
正直オリンパスのカメラには色々と思うところがあって、一時期システムを全て売り払ってニコンに集約してしまおうかと思ったこともありました(笑)。
オリンパス OM-D E-M1への不満
1.絵作りと高感度の弱さ
OM-D E-M1といえばマイクロフォーサーズというセンサーサイズを採用していて、その恩恵として小さくて軽量なシステムを実現させています。
ただ、やっぱりセンサーサイズの小ささは画質に影響してきて、多少良くなったとは言われつつも、高感度での撮影ではフルサイズよりもノイズが目立つし、“オリンパスブルー”と称されるほどの青みの美しさも、それらのデメリットを払拭するほどのものと思ったことは正直ありません。
2.やたらと壊れる
防塵防滴とか屈強なイメージがあったんですが、何回も修理しました。
Mk.2になって随分改善されたようですが、E-M1は色々と不具合が多かったです。
シャッターが閉じたまま開かなくなる(衝撃を与えると開く)、ダイヤルが2つとも反応が悪くなる、ストラップの金具が取れて落下したなどなど。
特にストラップの金具が取れて落下してバッテリーグリップが壊れた時は、カメラとしてあるまじき不具合だと本当にショックでした…。
ちなみにレンズもフードがすぐ壊れて、Proレンズって謳っているのに…とがっかりした記憶もあります。
細かいところをいうと常用最低感度がISO200だとかやたらとバリアングルを採用するのをやめてほしいとかレンズラインナップをもう少しなんとか…とかもっとありますが、大きいところでいえばこの2つでしょうか。
ちなみに今も不具合が出ていて、バッテリーグリップを外して三脚に取り付けると電源が勝手に落ちたりして困っています。またか…。
それでもなぜオリンパスのカメラを手放さないのか
1.強力なボディー内手ぶれ補正
仕事で屋内に展示されている模型やフィギュアといった小さいものにグッと寄って手持ちで撮影するなんてことが多いんです。手ぶれが非常に起こりやすいシチュエーションだったりします。もちろん失敗は許されません。そういうシチュエーションでオリンパスの手ぶれ補正は非常に強力。とても助かります。
2.小さくまとまったシステム
マイクロフォーサーズはAPS-Cよりも小さいセンサーサイズため、ボディやレンズも非常にコンパクト。イベント会場を一日カメラを持って歩き回り、展示されている模型に中腰になって手ぶれを気にしながらシャッターを何十枚も切ったりするのは結構しんどいです。たまにフルサイズセンサーカメラで取材をしたりしますが、そのしんどさは雲泥の差があります。
3.被写界深度が深い
センサーサイズが小さめのマイクロフォーサーズはフルサイズセンサーに比べてボケづらく、それが理由で敬遠する人も多いみたいですが、私の場合は逆で、フルサイズセンサーカメラで模型などの小さいものに寄って撮影すると必要以上にボケて使いづらいです。
絞ればいいのですが、絞りすぎると画像は劣化しますし、暗くなるので感度を上げなければいけません。マイクロフォーサーズであれば絞りもほどほどで露出も確保でき、程よい画質で写真を撮ることができるんです。
4.やたらと寄れるレンズ
オリンパスのレンズってどれも妙に寄れるんですよね。大勢の人が闊歩しているイベント会場でスペースを確保しながら小さな模型を画面いっぱいにして撮影するのは、ある程度寄れるレンズじゃないと難しいかったりします。こういうシチュエーションでオリンパスのレンズで困ったことは一度もありません。
結局カメラの性能は一長一短。自分自身の希望を全て答えてくれるカメラというのは、おそらくないんですよね。
ただそういう自分の用途に合ったカメラというのを見出せたのも、色々とカメラを使ってみてからのこと。
やっぱりまずは見た目とか予算からカメラを購入して色々写真を撮ってみることがスタートなのかなぁと思っています(結局)。
色々不満な点とかも書いたんですけど、オリンパスのカメラはカメラが好きになったきっかけにもなったカメラなので、今後も多分オリンパスのカメラを使っていきますし、近日登場すると言われているE-M1Xには非常に期待しています。
楽しみですね!