模型において“デカイ”は正義。
年明け〜1月中旬にかけてタミヤ1/32 F-4 C/Dファントムを製作していました。
これだけ大きい飛行機模型を作るのはこれが初めて。
スケールの大きい模型は基本的にパーツ数も多くて作るのは大変だし、結構高価。でもこのタミヤ1/32ファントムは1992年発売という古いキットなので、同シリーズのほかのキットに比べてパーツ数は少ないですし、価格も量販店なら1万円以内で買うことができて安価です。
組み立てやすさは最新キットに比べるとちょっとキツイですが、それでもタミヤのキットなので比較的作りやすく、大きい飛行機模型を作ってみたいという人には小手調べとしてオススメです!
タミヤ1/32ファントムの組み立てはごくシンプル。一部ビス留めがありますが、基本的にプラモデル用接着剤で対応できて、翼の下の足がダイキャストなので瞬間接着剤を用意すればOK。ビスは同梱されているドライバーで対応できるので大丈夫ですが、小さいのでもし別途用意できるならした方が楽です。
蛇足ですが、飛行機模型などのスケールモデルは一部を除いてそのほとんどが接着剤を必要とします。接着剤を使うとなると一気にハードルの高さを感じる人が多いみたいですが、組んでみると接着剤を使わないプラモデルと難易度に大差がないことがすぐに分かるので、臆せず作ってみるといいです。
特にタミヤのキットはパーツの合いがいいので、接着剤を流し込むとパーツ同士がピシッっと張り付いて気持ちいいです。
この感じは接着剤を使わないスナップフィットのキットでは感じられない感覚じゃないかなぁと。
製作期間はおよそ一週間くらい。仕事終わりの3時間くらいを使って作っていました。塗装は一部缶スプレーで、あとは全部筆塗りです。
1.情報量が多く、組むだけで想像以上にかっこいい
情熱を注いで作り込めばそれだけクオリティーが上がるのはもちろんなんですけど、デカイ分、最初からディテールは豊富ですし、フォルムから得られる情報も1/72や1/48に比べてはるかに多いので組んだだけでかなりかっこいい模型になってくれます。
2.粗が目立たない
目に入る情報量が多いので、粗が目立ちにくいです。
ちなみに今回のファントムは合わせ目は一切消していませんし、武器の色分けもほとんど黒一色。デカールも貼ってなかったりと実はかなり中途半端な状態だったりします(笑)。
ここまで半端だとアレですが、多少塗膜にホコリが噛んでいたり、合わせ目が消えきってないなどの些細な粗に気づかれることはほとんどないでしょう。
そういった粗にやきもきしているのって製作者だけだったりするんですけどね(笑)。
3.他にはない満足度の高さ
1/32の飛行機のみならず、サイズの大きい模型を製作すると達成感とともにその存在感からもかなりの充足感を得ることができます。別件で昨年話題になった超巨大なマクロスのキットを作ったのですが、アレが出来上がった時の充足感は今までにないものでした。
1/32の飛行機はこのジャンルでは最高峰のシリーズ。ガンプラでいえばパーフェストグレードクラスのプラモデルです。それだけの大物キットなので、自分の技術を踏襲してがっつり作り込みたいところ…ですが、この手のキットでそれをやってしまうと、ボリュームがあるので完成させるのにかなりの情熱と根気が必要。
それが分かっているから、買っても「老後の楽しみ」といってタンスの肥やしになっている人も多かったり…。
メーカーの技術とコストが掛けられたスペシャルな仕様が体感できるキット。今回タミヤ1/32ファントムを組んでみて、改めてこうしたキットを作らないのはとってももったいないと感じました。
クオリティーを追い求めるのも楽しいですが、やっぱり模型は組み立てることが醍醐味だと思っています。
肩ひじ張らずにラフに大きい模型を楽しんでみてはいかがでしょう?
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