にわかから始まる趣味のススメ

にわかに“面白かった”ことを写真とともにお届けしていきます。

Otus 55mm F1.4から垣間見えた高級レンズの価値

現在のカールツァイス最高峰のレンズと言えばOtusシリーズですよね。

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このレンズシリーズがリリースされた当初は自分には全く無縁の超高級レンズだと思っていました。

いつだったかの中古カメラ市で、中古カメラのイベントにも関わらずとあるお店がなぜか持ってきていたのをみたのが初接触でした。

 

「目玉商品のOtusを持ってきたんですよ〜!」

「へぇ〜〜…」

 

タンブラーみたいな風貌のくせして55mm単焦点というほぼ標準な焦点距離。そしてマニュアルフォーカス。

面白いけど、これ1本でフルサイズ一眼レフが簡単に買えるような金額を出せるわけがない。宝くじでも当たったら道楽で買っても良いかなぁくらいのデジタルライカを見るような目で見ていました。

 

カールツァイスのレンズに興味がなかったわけではないんです。

フルサイズ一眼レフのDfにズームレンズの組み合わせは考えていなくて、メインのレンズはフォクトレンダーのノクトン58mmF1.4、ウルトロン40mmF2の2本で、いつかはツァイスのプラナーやマクロプラナーは欲しいなぁとは思っていました。

 

でもさすがにOtusはないな…と。

 

そんな日々からしばらく経ったおよそ2年前、とある女性プロカメラマンの方と仕事をすることになり、その方はすごいカメラが好きで初対面にも関わらず打ち合わせそっちのけでカメラ談義に華が咲いてしまったのですが、ふと

 

「Otus持ってますよね? 実際のところどうなんですか?」

 

と好奇心で聞いたら、すごい良いレンズで最初はレビューの仕事で使ったけど気に入って結局買ってしまったと。

 

そのほかにもOtusに関するいろんな話を聞いてしまって、それまで高嶺の花どころか買うことの想像すらしていなかったOtusが急に身近なものに感じられてしまい、気になって気になって…現物を実際に触ってみてこの昂る気持ちを確かめようとマップカメラへ行ったら、小一時間後、新品のOtus 55mm F1.4の入った大きな紙袋を持って店を出ていました(気合いの48回払い(笑))。

 

とんでもないものを買ってしまったなぁ…と、実際にレンズを通して見える世界と撮れた写真をみたら、その感想は高価なレンズの価値ではなくレンズの描写力に対するものに変わっていました。

 

ピントのピークから超細かく徐々にボケていっているのが分かるこれまでにない立体感のある写り。ピントのピークは激烈にシャープ。だからと言ってカミソリのようにただただキレがいいというわけではないという印象です。

 

素人目で見てもすごい写真が撮れていると分かってしまうOtusの描写力は、レンズの性能がここまで写真に影響してくるのかと、私のレンズへの価値観を一変させるほどでした。

 

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ニコン50mmF1.8との比較。ほぼ倍のサイズ。重さは3倍くらい差がありそう

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▲ツァイスのロゴが美しいです。特別感が凄まじい

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▲ライカもそうですが「Apo」と付くとなんだかすごい気がする

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▲フードの内側にはベロアっぽい薄い生地が貼られています

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▲Otus +Dfの組み合わせ。大きくて重いOtusはグリップが浅いDfには不向きなレンズ

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▲Otus対策で社外のグリップを装着しています。中国製の安物ですが重宝しています

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▲フォーカスリングはツライチだけど指が適度に引っかかって見た目以上に扱いやすいです

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▲ちょっとピントが甘い感じもするけど、まあまあ。ちなみにJpeg撮って出し

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▲高尾山での一枚です。あまり絞っていないですが、ピントが合っているところは葉っぱのディテールも映し出しています

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▲結婚式にて。式場のカメラマンさんにすごいレンズ付けてますね、羨ましいと言われてとても恐縮したのを覚えています。ああいう場では超目立ちます(笑)

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▲川越です。F2.8で撮ってます。解放でピントを合わせるのは難しいです。ちょっと絞った方が描写とボケのバランスが取りやすくて好きです

写真の腕がOtusに追いついていないので、あまり参考にならなかったかもしれないですが、Otusははっきり言って買って損はないレンズです。自分にとっての伝家の宝刀になってくれることでしょう。

 

レンズは資産。Otusを持つとその意味がレンズの重さとともに実感できます。

 

D850のような高画素機だとどんな絵を映し出してくれるのか、E-M1Xを手に入れた後にでも頑張って買って試してみたいと思っています。

 


 

 

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