にわかから始まる趣味のススメ

にわかに“面白かった”ことを写真とともにお届けしていきます。

思い出を“モノ”にして残せるフィルムカメラを始めるなら、中判カメラをオススメしたい

もし、フィルムカメラないしフィルムで写真を撮ることに興味が湧いたなら、35mmもいいけど120mm、いわゆる「中判」や「ブローニー」といった規格を僕はオススメします。

 

デジタルカメラでも中判カメラっていくつか出てるんですよ。

 

有名なとこでいえばペンタックス645Zですよね。

www.ricoh-imaging.co.jp

まあペンタックスはもうカメラやってるんだかよくわからないんで置いとくとして…(笑)

 

今は富士フイルムのGFXシリーズが幅を利かせていますよね。

fujifilm.jp

645Zとは違いミラーレスなんで軽くて小さいのにセンサーサイズが大きいのでフルサイズカメラよりも高精細で表現力の高い写真が撮れますよ。

 

そのほかにもハッセルブラッド。こちらもミラーレス。伝統のレンズシャッター。

www.hasselblad.com

あとはライカですね。これはミラー有りだったかな? ライカのデジタルとは縁がないので…。

jp.leica-camera.com

 

とまあ、こうやってデジタルでも中判カメラは存在するんですけど、とにかく高い。

富士フイルムのGFXシリーズが比較的安いとは言ってもレンズも合わせて買おうものなら100万円くらいは覚悟しないといけません。

 

加えて、中判中判と言いながら、かつての中判フィルムよりもどれもセンサーサイズが小さいんですよね。

 

・中判フィルムの中で「645」と呼ばれる一番小さい規格で60mmx45mm(有効画面サイズはもう少し小さい)。

・GFXシリーズのセンサーサイズが43.8mm×32.9mm。

ペンタックス645Zも43.8mm×32.8mm(“645”という名前はいったいなんなのか)

・かつての中判フィルムカメラの雄ハッセルブラッドもX1Dは43.8mm×32.9 mm。

・ライカS3をもってしても45mm×30mm。

 

どれも一番小さい中判フィルム規格のサイズの足下にも及ばないセンサーサイズなんですよね。

 

ちなみに、フェーズワンというところからも中判カメラは出ていますが、フェーズワンですら645サイズに一歩及ばず53.4mm×40mm。そして価格はシステムを組むと600万くらい。一般人には到底手が出せない領域ですよね。もはやライカが可愛く思えてきます。ライカも凶悪な価格をしていますが…。

 

 

前置きが長くなりましたが、つまり、中判以上のフィルム規格であればまだフィルムカメラにアドバンテージがあるってことです。

 

解像度が〜云々みたいな、ディスプレイに顔面を擦り付けながら分かる凄さみたいなものは1億画素かなんかの中判デジタルカメラで楽しんで貰うとして…。

 

とりあえず、プリントするまでもなくフィルムの状態ではっきりと何が写っているかが分かったり、色階調の豊かさが目に見えて分かるとか、そういったフィルム規格が大きいからこそ得られる感動を存分に体験することができます。

 

35mmフィルムでお〜って思うのって最初だけで、その後は、半分以上がボツ写真のフィルムとにらめっこするのがだんだん面倒に…(僕だけかもですが)。

12枚程度しか撮れない中判フィルムの方がめちゃめちゃ気を使って撮るからボツカットも少なくて、選ぶ楽しさが強いかなと。

 

かつては中判フィルムカメラがメインだった時代もあって種類も多く、ものによっては比較的安く手に入れられたりします。

 

名機中の名機ハッセルブラッド500CMだって10万もあれば手に入れられるのでは?

 

今は変わらずライカと、ここ最近はコンパクトフィルムカメラが人気なので、中判カメラの値段が跳ね上がっている印象は少ないです。

 

 

そんな中判カメラを使って色々撮ってきました。

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機種はローライが誇る名機「ローライフレックス 2.8F クセノタール」(中判フィルムカメラは比較的安いとか言いながらこれは結構高い)。

フィルムはコダック ポートラ400。中判でネガを使うのは初です。

 

pe110.hatenablog.com

pe110.hatenablog.com

pe110.hatenablog.com

 ▲過去に結構中判カメラについて書いてます。良かったら合わせてご覧ください

 

pe110.hatenablog.com

 ▲ちなみに前回のブログに載せた写真もこのセットで撮影したものです

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▲地元からそれなりに近いのに一度も行ったことがなかった“白鷺城”こと姫路城。最近こういう歴史的建造物には可能な限り訪れておきたいと思うようになりました。だからなのか首里城の火災には行ったこともないくせに妙にショックでした。自分が生きているうちに再建してほしい

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▲遠目からの姫路城。遠くからでもよく見えます。名古屋城だったかなぁ? 敷地内に入らないと全く見え無いケチな城は

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▲門

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▲もっと露出を落として日差しのディテールを際立たせたかった…
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▲かなり暗いシチュエーションでシャッタースピードも遅かったんですが、ローライフレックスはシャッターショックがほとんどないのでなんとかブレずに撮影できてました

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鳥取にある宇倍神社。地元では有名な神社

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▲本殿、ってことでいいのかな? 子供の頃は大きい神社だと思っていたけどいざ行ってみるとこんなにこじんまりとしてたっけ? とちょっとショック

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▲神社に来るとここ撮りがち

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▲こういう写真も撮りがち(笑)。絞りたくなるシチュエーション

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▲前の鳥取ツーリングネタのときにも掲載した大山中判フィルムバージョン

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植田正治写真美術館。のどかなところにポツネンと立っている近代的な建物っていうシチュエーションがとにかくカッコいい

 

 いずれの写真もデータ化したものなので中判フィルムならではの解像度や階調の良さっていうのはイマイチ伝わらないかもしれないんですが、もはやこれは自分でやってももらうのが早いのかな。

 

 

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あと中判フィルム、35mm、デジタル全てに言えることなんですけど、データにしておくだけじゃなくてプリントアウトした方が絶対いいです。なんかすんごい嬉しいんですよ。

 

管理はデジタルの方がもちろん便利。だけど思い出として残すにはやっぱり物質化しないと身にならないというか、その思い出の大切さというのが激減するというか…。

 

人間そういう風にできているような気がします。

 

 

 

ちなみに、最後に現実的な話をすると、現像・データ化・プリントアウトに5000円以上のお金がかかってます。現像は35mm1本、120mm3本。データ化とプリントアウトは全てではなくチョイスした分だけ。

 

そこにもともとのフィルムの値段を盛り込むと…。

あんまり細かい金額を書くのも無粋なのでこれぐらいで。

 

でもフィルムカメラによる写真はフィルムカメラでしか撮れません。その逆も然り。

 

そこにどういう価値を見出すかはあなた次第ですね。

 

 

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