にわかから始まる趣味のススメ

にわかに“面白かった”ことを写真とともにお届けしていきます。

コンデジからアガリたい人は「ライカQ2」を買いましょう。

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僕の知り合いに「カメラ唆しおネエさん」というのがいて、彼女の“唆し”によって大きなお金を使ってきた過去があるんですが(ちなみにおネエさんには一銭も入っていない)、先日買った「ライカQ2」もそれが要因。

 

当初は僕の方に若干の相談というか、ライカ好きの方々から散々ライカを勧められたという話を聞いて、それならQ2がいいんじゃないですか? と。Q2は僕もずっと気になっていたカメラで、彼女もライカシリーズで気になっていたカメラの一台。その日彼女は解散した帰路でカメラ屋に行き、即買いしていました(すごい)。

 

数日して、いろんなものが高速道路で木っ端微塵になり手元からコンデジもなくなって。カメラはたくさん持っているのでしばらくなくても事足りたんですけど、いつも鞄の中にあったものがないのはやっぱり寂しい。
pe110.hatenablog.com

▲高速道路での悲しい出来事

 

そんな時にライカQ2を使い始めたカメラ唆しおネエさんに会うことがあり、先日購入していたライカQ2のインプレを聞いたところ…

 

「"アガリ”…ですよね。これさえ持っていればもうコンデジに悩む必要がなくなりますよ。」

 

この一言で買う決心がついちゃいました。

 

本当にコンデジには悩んで悩んで…。木っ端微塵になった富士フイルム X100Fに至るまでにも何度も堂々巡りをして、モデルチェンジ直前でようやく決心して買うような状態だったわけで。それの代わりとなると生半可な内容では決められないわけです。


正直、「ライカQ2」というカメラはそうなんだろうと。スペックを見てもそれは明らかで、ただ、コンデジにしてはべらぼうに高いし…と避けてきたんですが、まあ実際に使っている人からそう言われたら、説得力が違いますよね。

やっぱりそうなんだ、じゃあ買うか…って(笑)。

 

お互い見て見ぬ振りをしてきた"デジタルライカ”という大きくて深い沼に誘導して、沈んでいくのを他人事のように見届けていたら、裾をグッと掴まれて引きずり込まれた感じ…。

 

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▲買ったライカQ2は美品の中古。箱は『シュラシックパーク』のトイレみたいにパタパタと開きます

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▲わざわざ引き出しが設けられていて中には小物が入った袋やら説明書やら。小物入れにはLeicaの文字が。使い道もないしもったいないので、中身を取り出したらしまいっぱなし

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▲小物は充電器やストラップなど、普通のカメラと同じようなものが入っています。PP袋ではなく特注の袋に入っているだけで特別感が全然違いますね

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▲上の箱にはライカQ本体が封入されています。本体に沿ってカットされている緩衝材にはめ込まれていました

スマートフォンに搭載されているカメラによって、ただ写るだけのコンデジを求める人はいなくなりました。というか、コンデジを求める人にビギナーってほぼいないんじゃないかと思うんです。一眼レフやミラーレスカメラを段階的に買っていって、一周回ってコンデジに行き着いた人、まさに僕がそうなんですけど、手軽さとともにそれなりの性能も求めてしまいます。

 

だからこそとっても悩む。

 

画質は欲しい、操作性も欲しい、ファインダーもあったほうがいいなぁ、小さい方がいいけど小さすぎても何かが犠牲になる、でもカバンには入りやすいサイズであって欲しい、レンズはズームじゃなくてもいいけど、単焦点であれば画角はどれがいい? 

 

自分のわがままな欲求に応えてくれる都合の良いカメラはそうはないし、淘汰されている現在のコンデジのラインナップでは皆無。よりシビアな取捨選択が必要になってきます。

 

当初X100Fにしたのは、APS-Cセンサーにより画質が確保されていて、アナログな方式も取り入れた操作性、実際には使い勝手は悪いけど光学ファインダーも盛り込まれているというのが大きなポイントでした。

それでもなかなか買わなかったのは、登場からしばらく経っていたにも関わらずそれなりに高かったのと、サイズが少し大きめ。換算35mm単焦点という画角がちょっと狭い気がした。シャッターの感触が趣味じゃないなどなど、まあ細かいところばかりだけど、自分に取っては結構重要なポイントでした。

 

実際に使ってみて、35mmという画角の面白さに気づけたし、シャッターの感触も使っていけば気にならなくなったので、妙なこだわりは些末なことだったのかもしれません。富士フイルム独特の絵作りも良くて非常に満足感のあるカメラでした。

X100Vもきっといいはずですよ! ちょっと高いけど。

 

じゃあわざわざバカ高いライカQ2じゃなくて、X100Fをもう一回買うか現行機種のX100Vにすればいいのでは? と、当初は僕自身も考えていたんですが、ライカQ2は、作りはもちろん性能面でも別格なわけです。

5000万弱の画素数を誇るフルサイズセンサー搭載で、レンズの性能は言わずもがな。コンデジの固定レンズということは本体に合わせられた専用設計なわけです(多分)。写りは最高であることが約束されていますよね。5000万画素もあれば28mmから35mm、50mmとクロップしても全然OK。単焦点なのにほぼズームレンズの様相。しかも結構寄れるっていう。守備範囲が広すぎです。Q2になって防塵防滴にもなって、手振れ補正もついています。死角なし。

 

いまだにライカのカメラはアナログ性能はすごいけどデジタルな部分は前時代と思っている人が多そうですけど、実際は超最新でAFのスピードなんてX100Fの比じゃないですから。X100FのAFは遅くて不正確。慣れればどってことはないですが。

 

そして何より「ライカ」であること。ここが重要。ライカはカメラ市場において名実ともに最高峰なわけです。もしどこかダメなところが見つかったとしても受け入れるしかない。

イカ以上のカメラはこの世に存在しないのだから(笑)。

 

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▲すごいシンプルなインターフェース。絞りとシャッタースピードはすぐに変えられますが、ISO感度や露出補正は1、2アクション必要だったりします。そこは慣れだし、フルマニュアルの人にはほぼ関係ないかもしれないです。最近の富士フイルムのカメラってライカに寄せてきてますよね

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▲ライカQといえば剥き出しの電池パックですよね。取り外しのつまみを動かしてもストンと落ちてこずに少し浮くだけ。それをほんの少し押し戻したらストンと抜けるという芸コマこの上ないギミック。ただそれだけだけどとってもライカらしいギミックと作り

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▲ライカは本体と同じくレンズも高い。ライカQ2は新品で約70万円するんですけど、ライカ製のいいレンズだと同じくらいするので、リリース当初「ライカQって本体がタダでついてくる格安カメラ」と話題になったりしてました。全然安くはない

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▲フードはねじ込み式で、外してしまうとネジ山が目立つのでフード無し派ようにネジ山を隠すリングが付いています。バカバカしくも嬉しい配慮じゃないですか?

そんなふうに「ライカのカメラがぐずったときは、カメラの不具合よりも自分の扱い方を疑う」なんてことを言われた時代はもう終わっています。

使用頻度は浅いですけど、今のところライカQ2にそういった妙な不具合はないですし、そもそもライカのカメラに関して性能面を語ること自体が無粋な感じがするんですが、性能に関しても最高峰なものを盛り込んできてしまっているので、コストがかけられていることが実感できる作りと相まって“いいカメラ”という説得力の結晶体となっています。

 

コンデジ市場はこれからますます縮小して選ぶのがどんどん難しくなっていくでしょう。もしくは元々の役割とは違うカメラに変わってしまうかも? その兆しはちょっとある気がします。ソニーのZV-1とか。

 

イカQ2。はっきり言って贅沢品です。これじゃなくても安くていいカメラはたくさんあります。

ただし、ライカQ2と同じ完成度のコンデジは他にはないんです。今後登場するとしたら次世代のライカQ3でしょう。

 オススメはしませんが買って後悔することはないカメラであることは明言しておきます。

 

オススメはしません(笑)

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▲大きかったカメラを小型にしカメラの概念を変えてしまったバルナックライカ。ライカQシリーズって現代のバルナックライカだと個人的に思っています


 

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