革靴好きが期待した「ビルケンシュトック」という“可能性”の話
革靴は10足以上持っているんですが、そのうち短靴は2足のみ。
レッドウィング 101 ポストマンと、これから紹介する「ビルケンシュトック ロンドン」です。
ビルケンシュトックといえばサンダルのイメージが強いと思います。「ボストン」とか「アリゾナ」とか。そういった都市の名前がついているのも特徴。
東京を指す「Tokio」もあるんですよ。東京に思い入れがあるわけじゃないですけど、一応住んでるし、なんとなく欲しかったりしています。
▲Tokioはカカトにストラップがついたボストンといったところ。欲しいけど仕事用にはストラップがちょっと邪魔かな?
当初はクロックスのような価格帯とラフさのあるサンダルをリリースしているメーカーかと思っていたんですが、そういうライン“も”あるだけで、どちらかといえば高価格帯アイテムがメインっぽい? 形は同じだけど素材はフェイクではなくて本革が使われているし、ソールが減れば変えられる。高級サンダルで知られる「ユッタ ニューマン」みたいに履き込む楽しみかたもしっかりできるんです。
そんなビルケンシュトック、サンダルだけでなくちゃんと「革靴」もリリースしているんです。どちらかといえばそっちに俄然興味があって、というのも、もともとビルケンシュトックは医療用にも使われるほどの独自開発のインソールで頭角を現したメーカー。履き心地にはあまり重きを置かれない革靴に「健康サンダル」のようなインソールが備えられているってヤバくないですか?
どのモデルを買おうかずっとずーっと悩んで悩んで…ようやく先日購入したのがこの「ロンドン」というわけです。
ロンドンはボストンにカカトを覆う部分を用意したタイプで、だいぶ革靴寄りの形状。
これが初のビルケンシュトックってことで、日本ではマイナーな革靴タイプをいきなり選ぶことにヒヨったのが正直なところ…。あんまり情報も無いし。
ロンドンも欲しかったモデルの一つだったのでいいんですけどね。
あと欲しかったモデルが見つからなかったというのもありました。このオーソドックスな光沢黒のロンドンもネットのアウトレットでたまたま見つけたもの。起毛タイプはそこそこ見かけるんですが…。
今レッドウィングも入荷がかなり絞られているみたいなので、今の時期、実店舗でもネットでも欲しいモデルを見つけたら即買った方がいいかもしれないです。
テカテカタイプですが本革なので最初のケアは行います。
要領は前回のブログの899と同じ。靴クリームは黒でもよかったんですが、切り口からの栄養補給がメインなので今回はナチュラルで。
▲ここでも紹介しているブラッシング→汚れ落とし→デリケートクリーム→靴クリームの順番でケアしています
履いて歩いてみて、正直…そんなに期待していたような感動はなかったですね;
期待値を高めすぎたのもあるし、ロンドン自体サンダル寄りのモデルなのでギルフォードやクレイヴァルなどの革靴タイプなら違った感想になったのかも?
あと、クリームパンみたいな形状がイマイチしっくりこない(今更)。ロンドンはサンダル派生だからしょうがないにしても、革靴タイプもこのクリームパンラインをとっている感じなので、デザイン的にちょっと若すぎるかな? と。買う前に実店舗で実際に履いてじっくり吟味する必要がありそうです。
期待した感動はなかったにせよ、履き心地は良いし非常に楽。隆起したインソールがグイグイ押してくれて気持ちもいいです。完全にサンダルの履き心地。アウトソールのクッション性もサンダルの感じなので、分厚めのソールを変えるとガラリと化けそう。
革靴というよりはサンダルっぽい使い方であれば充分許容範囲ですし、サンダルはさすがにNGだけどサンダルくらいラフな感じで行きたいって時にロンドンは最高の選択肢かもです。冬の時期とか、カジュアルルックがOKな会社とか。
なんにせよこの手の靴の経年変化は未体験なのでじっくり履き込んでいきたいですね。
そして次こそは革靴タイプを…。