写真で日常を非日常に。玄光社刊「身近なものの撮り方辞典 100」著/大村祐里子
本業だけでなく各メディアで執筆も行っているプロカメラマン・大村祐里子さんの2冊目となる著者本です。
「身近なもののとり方辞典 100」ということで、被写体はホント日常に溢れているものばかり。
でも、スマホでもカメラでも、写真趣味の入り口ってそういうものを被写体にしたスナップだと思うんです。
何気ない風景。その日のご飯。訪れた公園に咲いてた名前の知らない花。街の面白い看板や落書き…etc。
そういうものを特別感のある雰囲気で撮りたくて写真を始めたりするんですけど、これが案外うまくいかなくて、あとで「なんでこの写真撮ったんだっけ?(苦笑)」みたいなことが大半。なんだか自分のセンスのなさを露呈した感じがして、それでだんだんとカメラを触らなくなったり。
この本を読めば、無いセンスが磨かれるのかというとなんともいえないんですけど、少なくとも、大村祐里子さんがどういう意図を持ってこういう写真を撮ったのかが分かるので、問題解決の糸口は見つかると思います。
それこそ、スナップのきっかけが大村さんの写真、なんて人も少なくないと思うので、大村さんのスナップのメカニズムを知るのにもいいかもしれません。
しかもこのページ数。辞典らしい体裁で、自分が求めているテーマをすぐに見つけられると思います。
写真趣味に行き詰まっている人はぜひ。
今はなかなか外出がしづらいと思うので、じっくりこの本を読み込んで、暖かくなったらお気に入りのカメラやスマホを持ち出して、写真撮影を楽しみたいですね。
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