にわかから始まる趣味のススメ

にわかに“面白かった”ことを写真とともにお届けしていきます。

ニコンとキヤノン、二代メーカーのフルサイズミラーレスの私感を徒然に

2018年はカメラ業界にゲームチェンジが起こりそうな動きがありましたね。

そう、ニコンキヤノンがついにフルサイズミラーレスカメラをリリースしました。

昨年仕事の関係でZ7とEOS Rをしばらく使い比べられたので、私感をつらつらと書こうかと思います。

今、どちらを購入しようかと考えている人の参考に少しでもなれたら嬉しいです。

ニコン Z7について

f:id:PE110:20190113025505j:plain

www.nikon-image.com

これまでずっとFマウントを続けてきたニコンはフルサイズミラーレスカメラのリリースに乗じて新マウント「Zマウント」を搭載しました。

発表当初はFマウントユーザーの中にはがっかりした人もいたかもしれませんが、私はようやくFマウントの呪縛からニコンは放たれたんだ…と嬉しく思いました。

「不変のFマウント」

かつての栄光がメーカー、そしてファンにとっても大きな足枷を課しているような言葉。ニコンが放つ新ミラーレスへのファンからの期待と、寄せられる熱烈な批判をサイトとかで見かけると、余計にそんな気持ちにさせられます。

しかもFマウントって全然不変じゃないですし…EOSの方が実は不変。

もはやニコンはシェアNo.1のカメラメーカーではないですし、フルサイズミラーレスカメラは新参者。多くを求めすぎだと思います。

 

それを見込んでもZ7はとてもいいカメラでした。

ニコンユーザーだからというのもありますが、メニューは使いやすいですし質感は抜群。グリップも深くて持ちやすい。

そして何よりも画質の良さ。

4000万を超える画素数とそれに合わせて開発されたと思われるZマウントレンズが生み出す写真は、素人目にも洗練されていてホントすごいです。

1959年に発売されたニコンFから始まるFマウント。60年前のレンズマウントで現代のカメラに合わせたクオリティーを保つのはホント大変だったんだろうなというのが見て取れます。逆に、これまでそれで第一線を張っていたっていうのはすごいことですよね。

今回は24-70F4を使ったのですが、F2.8になったらどんなことになるのか、今から楽しみです。

瞳AFがないとか、ダブルスロットじゃないとか、バッテリーグリップは? とかまあ色々と苦言が飛び交っているZ7ですが(正直どれもそんなに目くじら立てるほど重要? というのが個人的な意見です)、カメラで最も重要な描写力は明らかに抜群なものです。

とはいえ値段が高いという意見には同意します。

あと、レンズを少し繰り出さないと写真が撮れないギミック、あれはちょっと煩わしいかなと。慣れでなんとかなりそうですけどね。

 

 EOS Rについて

f:id:PE110:20190113025449j:plain


cweb.canon.jp

ニコンがZ7を発表した後、矢継ぎ早にリリースが発表されたEOS R。

ファンからいきなり超ハイスペックなカメラを求められたニコンに対して、キヤノンのファンの方は穏やかだったのが印象的でした(笑)。

そんな王者キヤノンはどういうカメラでアプローチをかけてくるかと思ったら、

そこそこのスペック内容だけど瞳AFは搭載し、動画だけだけどボディー内手ぶれ補正も盛り込んでいて値段は安めという、最低限で最良な結果を生み出しそうなカメラにまとめてきました。結果は言わずもがな、フルサイズミラーレスカメラの中では非常に好調なようです。

まさに王者の貫禄を見せつけられたよう。

これがキヤノンの、そしてこれからのフルサイズミラーレスカメラ時代を率いるためのカメラのスタンダードで、これからの展開に期待してくれとアピールしているように感じました。

EOS Rは決して目を見張るようなスペックは有していないんですが、一眼レフEOSシリーズを容易に連想させるデザインと操作性は、EOSユーザーをミラーレスへと移行させるには充分すぎる要素となっていて、そして一番すごいと思ったのは、手の収まりの良さ。

とにかく手に馴染むんです。これは人それぞれかもしれませんが、一眼レフに比べて小さいミラーレスカメラにありがちな小指が余ってなんか心もとないグリップ感がEOS Rにはなく、しっかり手にカメラが収まってくれます。

それのおかげでカメラを持ってフラフラ写真を撮るのも苦にならない、むしろどんどん撮っていきたいと撮影意欲を増してくれます。

そして質感も良いんです。私が一眼レフでキヤノンよりもニコンを選んだ理由は質感の差もありました。なんかキヤノンのカメラはしっくりこなくて、高額な金額を出す気にはどうしてもなれなかったのですが、このEOS Rならシステムを移行しても良いと思わせてくれるものでした。

 

どちらも甲乙付け難いZ7とEOS Rですが、共通した不満としては、レンズのサイズがボディーに対して大きすぎるところでしょうか。

ミラーレスになればミラー部分がなくなってシステムが小さくなると思っていたのに、こんなにレンズが大きかったらなんか話が違うのではと思わざるを得ないです。

 

とはいえまだまだ発展途上の段階にあるニコンキヤノンのフルサイズミラーレス。

今後、より洗練されて二大カメラメーカーらしいカメラとレンズが登場し、今後のミラーレスシーンを牽引してくれることでしょう。

このあと控えるパナソニック、現状はまだ王者として君臨しているソニーがこの勢いにどう対処して行くのか。

今後も目が離せませんね!

 

f:id:PE110:20190113025520j:plain

▲ボディー部分だけ比べると、ぱっと見はEOS Rが随分大きいと思ったんですけど、こうして並べたらほとんど変わらないんです。EOR Rが丸く、Z7が角ばったフォルムだからなのかもしれません

 

f:id:PE110:20190113031145j:plain

Nikon Z7 24-70 F4 f4 1/125。開放ですが描写はビシビシです

f:id:PE110:20190113031243j:plain

Canon EOS R 24-105 F4 f5.6 1/60。キヤノンらしい鮮やかな描写です。こういう被写体はキヤノンのカメラでぜひ撮りたいですよね

 

にほんブログ村テーマ カメラと一緒にへ
カメラと一緒に

にほんブログ村テーマ 「☆☆写真ブログ☆☆」へ
「☆☆写真ブログ☆☆」

プライバシーポリシー お問い合わせ