にわかから始まる趣味のススメ

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ヤマハ屈指の名車「Vmax1200」。所有者だから語れるVmax1200のホントの話。

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ヤマハVmax1200、今メインで乗っているバイクです。

もう今年で4年目?

 

平成→令和の間にアップしたブログにも書いたバイク盗難をきっかけに大型バイクの免許を習得。憧れのバイクに乗り換えたのでした。

pe110.hatenablog.com

 

Vmax1200とは?

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ヤマハが1985年にリリースしたフラッグシップマシン。

アメリカ向けにリリースするのにどういうバイクがいいのか、とアメリカのヤマハに聞いたところ「とにかくめちゃくちゃ速いマッスルなやつを」と言われ作られたのがこのVmax1200。

アメリカで人気のドラッグレースでも戦える、ゼロヨン10秒を切るバイクとして、当時としては世界最高の145psという馬力を搭載してリリースされました。

 

当時世界最高の馬力を叩き出したのに貢献しているのが、Vmax1200最大の特徴である「V-BOOST」という機構。

簡単にいうと、バイクは1気筒に1つ「キャブレター」というものがついていて(今のバイクには付いてません)、そこからガソリンと空気が混ぜられた「混合気」が送られて爆発しエンジンが動くんですが、Vmaxにはそれが4つあって、通常それぞれ1つずつ機能させているのを、2個ずつ動かしちゃえばすごいんじゃないの!? としたのがこの「V-BOOST」。6000回転から徐々にそうなっていき、全開となる8500回転では爆発的な加速を生み出します。

 

アニメ「Fate/zero」でセイバーがVmax1200に乗っていたんですけど、その時もV-BOOSTを表現した描写がされています。
この作品を知っている人は、ああいうのがV-BOOSTなのかと、思ってもらっていいです(笑)。

 

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あと特筆すべきはデザイン。一応アメリカンなんですけど、一見そうは見えないですよね。リクエストはあったものの単純なモリモリのマッスルカーにすることなく、削ぎ落とせる部分は削ぎ落とされたヤマハ車らしいデザインに落とし込まれていて、他のメーカーにはない唯一無二のスタイルになっています。

 

ちなみに、ガソリンタンクらしきところの左右にあるダクトから空気をガンガン吸い込みそうですけど、このダクトはダミー、なんでもないただの飾りです。

じゃあ空気はどこで吸うのか、ガソリンタンクに見えるところに空気を吸う部分が入っています。つまりガソリンタンクに見えていたのもダミーなんですね。本当のガソリンタンクはシートの下にあります。

 

そんなVmax1200、人気を博して、2007年まで大きくデザインを変えることなく販売され続けました。ヤマハを代表する名車です。
ヤマハにはこういうバイクが多いですよね。SR400とかもそうでしょう。

 

2008年には1700ccモデルも登場。デザインを一新しワンオフパーツなどをふんだんに使用した超豪華車としてリリースされたところからも、Vmaxがヤマハにとって特別なバイクであることが伺えます。

 

乗っているからわかる「Vmax1200」のほんとの話

大型に乗るならVmax一択だったものの、初めての大型バイクということもあって色々と調べました。そうすると結構ネガティブな内容がなぜか多い。

 

見た目やV-BOOSTからピーキーなバイクのイメージもありますし、たくさん売れたバイクということもあって情報が手に入りやすく、やっぱりネガティブなものの方が話題にしやすいから目につきやすいというのもあるんだと思います。

 

今現役で乗っていることもあるので贔屓目もあるかもですが、はっきり言ってネットで言われているVmaxの印象は嘘が多いです。

 

もしかしたらVmax1200に乗りたいと思っている人がこの記事に引っかかるかもしれないので、今回は僕なりにインプレッションを書いてみようかなと。

参考になったら幸いです。

 

1.重い?

だいたい300kgくらいあるので、確かに重いです。倒した時の引き起こしは男でも苦労します。でも見た目からして重そうなのわかりますよね?(笑)。

スーパースポーツやオフロードバイクとかでない限りバイクはだいたい200kgぐらいはあって、それぐらいになるとなんでも重たいです。あとバイクは直立している限りは急激な重さを感じません。それはVmaxも同じ。

ちなみにトルクが高いので、走り出しはとても軽いです。

 

2.直線番長で曲がらない?

普通に曲がります(笑)。もちろんどれぐらいのレベルかにもよりますけど、通常走行で困ったことはないです。Uターンもできます。サーキット走行みたいに超高速状態でグイグイ曲がるかというと…やったことがないのでわかりません(笑)。そういう走行をするようなバイクではないですし、そういう走り方をしたいんだったら迷わずスーパースポーツを買ってください。

 

3.遅い?

めちゃくちゃ速いです。遅いと言っている人をたまーに見かけるんですけど、どういう走り方をしているか甚だ疑問です。

確かに300kmをゆうに出せるわけではないです。でも、速度の速さを感じる時というのは300kmを巡航しているときではなく、急激な加速を起こしたときだと思うんですよね。そのギャップが強ければ強いほど速いと感じるはず。「V-BOOST」を起こした時に生み出される加速は、素人では到底制御できるものではない“怒涛”といっていいほどです。

初めて体感した時は、やばい…! ハンドルから手が離れそう…!? とすぐアクセルを戻してしまいました。それぐらいのパワーは有しています。

 

4.止まらない?

止まらないバイクは車検に通りません(笑)。制動力は普通だと思います。普通に走ってて困ったことはないです。これは走り方の問題だと思います。

 

5.電装系が弱い?

バッテリーが弱いことがVmax1200の持病として挙げられるんですけど、個人的にはあんまり気にしたことがないです。純正バッテリーが弱いと言われてますが、3年近くノーメンテで走ってました。最近レギュレーターが壊れてバッテリーが上がったりしたんですけど、僕のVmaxは1998年製で20年もの。20年使い続けられてきたパーツと考えると壊れて当然かなと。

 

6.燃費が悪い?

最初燃費が悪いと思っていたんですけど、だいたいリッター15キロを切るぐらいで、大型バイクとしては悪い方ではないみたいです。タンク容量はリザーブを合わせて15Lなので、航続距離はあまり長くはなく、150km走行したらリザーブに変えるシグナルが点灯するような感じです。 

でもこれは一般道を走った時で、高速走行だともう少し燃費がよくてリッター18キロ、200km走行してリザーブに切り替える合図が出る感じ。むしろこういうバイクにしてはいい方ではないでしょうか。

 

 

つまり、Vmax1200は総じて普通のバイクです。誰でも乗れます。足つきも悪くないです。 かつてはメーカーの顔ともいうべきフラッグシップマシンとして君臨していたバイクがそんなに変なバイクであるはずがないんです。

 

ただ、基本設計は34年前からほとんど変わらないので、最新バイクと比べれば細かい部分でやっぱり劣る部分があることも事実です。

 

そもそもキャブ車しかないですし、新車はそうは手に入れられないので、ある程度ガタがきている中古車を手に入れるしかありません。

中古車ということは、程度の差によりますがほぼ必ず修理を必要とします。私もところどころ修理しています。特に消耗品の交換は免れません。

ただ修理が完了したら、ほぼ全盛期のポテンシャルのVmax1200を楽しむことができるそうです。作りも良く、10万キロ以上走ってもオーバーホールを必要としないくらいエンジンの耐久力も極めて高いです。

 

売れたバイクなので、値段は手頃。玉数も多いです。

もしかしたら最も手に届きやすいフラッグシップマシンかも?

 

もしもVmax1200が欲しいなら、年式の新しいもの、値段が相場の平均以上のものを選んでください。細かい改良が加えられていたり、ガタもそこまでないかもしれません。

あと、V-BOOSTを体感したい人は必ず逆車を選びましょう。日本仕様にはV-BOOSTが搭載されていません。注意です。

 

 

Vmax1200はいいバイクです。ほんと。

全く乗り換える気が起きないんですよね。他にも乗りたいバイクがないわけではないんですけど、この乗り心地はVmax1200にしかない…と思ってしまうと浮気する気が無くなってしまいます。

 

唯一無二のバイクVmax1200。一度所有してみることをオススメします。

 

 

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