イギリスの老舗ブランド「バブアー」を買った話。
昨年冬、大きな買い物としてバブアーのコートを買いました。
バブワーではなく「バブアー」(よく間違える)。
イギリスが誇るアウトドアブランドで、防滴のためにワックスが塗られたコートが有名。漁港で働いている人に向けて作ったのが最初とか何とか? 古着関係ではお馴染みのブランドみたいですね。
古着でお馴染みということは、つまり経年変化が期待できるもの。ジーンズとか革靴など長く着て愛着が出るものがマイブームの僕には最適なブランドというわけです。
一昨年に同僚が買っていて、そのときはへ〜って思っただけだったんですけど、冬用のバイク用ジャケットを探していたらふとバブアーに引っかかり一気に興味の対象に。
バイク用ジャケットって…はっきり言ってダサいんですよ。
安全性を考慮したデザインや設計になっているのはわかっているんですけど、大きくあしらわれたメーカーロゴに反射板、バタつきを抑えるためにタイトな作りになっているうえにプロテクターも入っていて自ずとゴツイフォルムに。
それでいてなんだか妙に高額。
もちろんその恩恵を感じてはいるんですけど、もう明らかにバイクに乗ってやってきました感の出る主張の強いスタイルにはほんと悩まされていて、ずっと代わりになるものはないものかと探してきました。
そこで見つけたのがバブアー。バブアーはバイクジャケットとしても一世を風靡した歴史を持っていて、現在でもそのモデルである「インターナショナル」をリリースし続けています。
一昨年は予算の都合で買えなかったんですが、次こそは…! と目標にしてついに購入に至りました。
ということで、早速これを着てバイクに乗ってみたところ…まあ普通に寒いっすよね(笑)。
バブアーの定番モデルであるビデイルやビフォートには専用のインナージャケットを取り付けられるようになっているんですが、このインターナショナルにはその機構がなぜか無いんです。
バイクジャケットのための構造を取っておきながら…謎。
まあバイク用品でガチガチに固めた時よりは寒いんですけど、走行風によるバタつきとかはほとんど感じられず、バイクジャケットとしてはいいんじゃないかと。
プロテクターとかはもちろん入っていないので、高速道路や長距離で使用するというよりも、街乗りでさっとバイクに乗りたい時には全然問題ないかなと思います。
お値段は6万円+税。
高いと思うかもですけど、バイク用ジャケットでちょっといいやつを買えば同じくらいするんですよ。それでバイクに乗る時以外は着れないデカデカピカピカ光る特別カッコ良くもないメーカーのロゴを身にまとうくらいなら、普段使いも全然できるバブアーは破格だと思うんです。
そして着込めば着込むほど味わい深くなってくる。バイク用ジャケットはただただボロくなるだけ。
安全性は劣りますが、僕と同じようにバイク用ジャケットに悩んでいる人には選択肢としては有りではないでしょうか?
最新のバブアー製ワックスコートについて
バブアーに興味が湧いて色々調べるとワックスコートについてあれやこれや出てきます。扱いづらさや表面のワックスが周りの人に影響するから着るシーンが限られるなどなど。僕もそれでなかなか買うのに躊躇していました。
実際に今のバブアー製ワックスコートを買ってみてどうなのか、真実をお届けします。
1.ワックスの臭いがきつい。人を選ぶ臭い
→今のワックスコートは臭いなんてほとんどしません。これは公式ページにも書いてありますが、正直ワックスの臭いがどんなものなのかいまだにわかりません。それぐらい臭いはしないので安心してもらっていいです。
2.ワックスがべたつく
→べたつかないです。触るとしっとりと冷たい感じ。何か塗られている感というのはないですし、ぎゅっと握ってワックスが浮いてくるなんていうこともないです。
3.満員電車などで周りに影響を及ぼす
→臭いもしなければワックスが手についてテカるようなこともないですし、服がそういう臭いになったこともないので多分大丈夫かと思います。もしも気になるなら脱いで内側を外側に向けて畳んで持つのはいいかもですね。「何してるの?」って聞かれたら「いや、ワックスコートだから周りに配慮して」って言えば、自ずと好感度も上がって一石二鳥。
だいたいネットで見かけるのはこんな感じでしょうか。
まあまだ着て間もないということもあるので、来年はどうなっているかわかりませんが、買ってこれは…ということは全くなかったので大手を振って購入に至っても問題ないと思います。
おそらく、古いタイプのバブアーやメーカー推奨じゃない手入れがされていたり、管理が悪いバブアーが臭かったりベタ付きのイメージをもたらしているんじゃないかと。
洗うなって言われているのに、みんな洗ってワックス抜いたり好き勝手やってるみたいですし(笑)。結構自由なんですよね、バブアー。
一つ注意点があるとしたら、とにかく埃がつきやすいこと。ブラッシングしてもなかなか取れてくれません。
買うなら濃いめの色よりもセージとかオリーブとかの方がまだ目立たないかもしれません。
革靴とともにバブアーも末長く育てていきたいところです。
あとインターナショナル以外のモデルも手に入れたいですね(バブアー病発病中)。